ドラマ「やすらぎの郷」あらすじとネタバレ感想。最終回まで継続中。

大人が作る大人のための大人のドラマ、それがテレビ朝日・帯ドラマ劇場。その第1弾が、倉本聰氏が書き上げた創作ドラマやすらぎの郷」。その初回から9月末の最終回までの軌跡を、ゆっくりのんびりとフォローしていきますので、どうか宜しくお願い申し上げます。

ドラマの主題歌は中島みゆきさんがこのドラマのために書き下ろした新曲『慕情』。こちらも毎日、楽しみにしたいと思います。

やすらぎ体操動画
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ドラマ「やすらぎの郷」INDEX


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ドラマ「やすらぎの郷」キャスト紹介
ドラマ「やすらぎの郷」あらすじ概要
ドラマ「やすらぎの郷」主題歌「慕情」MV

ドラマ「やすらぎの郷」第25週(最終週)
ドラマ「やすらぎの郷」129話(最終回)あらすじとネタバレ感想(9月29日)
ドラマ「やすらぎの郷」128話あらすじとネタバレ感想(9月28日)
ドラマ「やすらぎの郷」127話あらすじとネタバレ感想(9月27日)
ドラマ「やすらぎの郷」126話あらすじとネタバレ感想(9月26日)
ドラマ「やすらぎの郷」125話あらすじとネタバレ感想(9月25日)

ドラマ「やすらぎの郷」第24週
ドラマ「やすらぎの郷」124話あらすじとネタバレ感想(9月22日)
ドラマ「やすらぎの郷」123話あらすじとネタバレ感想(9月21日)
ドラマ「やすらぎの郷」122話あらすじとネタバレ感想(9月20日)
ドラマ「やすらぎの郷」121話あらすじとネタバレ感想(9月19日)

ドラマ「やすらぎの郷」第23週
ドラマ「やすらぎの郷」120話あらすじとネタバレ感想(9月15日)
ドラマ「やすらぎの郷」119話あらすじとネタバレ感想(9月14日)
ドラマ「やすらぎの郷」118話あらすじとネタバレ感想(9月13日)
ドラマ「やすらぎの郷」117話あらすじとネタバレ感想(9月12日)
ドラマ「やすらぎの郷」116話あらすじとネタバレ感想(9月11日)

ドラマ「やすらぎの郷」第22週
ドラマ「やすらぎの郷」115話あらすじとネタバレ感想(9月8日)
ドラマ「やすらぎの郷」114話あらすじとネタバレ感想(9月7日)
ドラマ「やすらぎの郷」113話あらすじとネタバレ感想(9月6日)
ドラマ「やすらぎの郷」112話あらすじとネタバレ感想(9月5日)
ドラマ「やすらぎの郷」111話あらすじとネタバレ感想(9月4日)

ドラマ「やすらぎの郷」第22週
ドラマ「やすらぎの郷」110話あらすじとネタバレ感想(9月1日)
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ドラマ「やすらぎの郷」第21週
ドラマ「やすらぎの郷」105話あらすじとネタバレ感想(8月25日)
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ドラマ「やすらぎの郷」102話あらすじとネタバレ感想(8月22日)
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ドラマ「やすらぎの郷」第20週
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ドラマ「やすらぎの郷」85話あらすじとネタバレ感想(7月28日)
ドラマ「やすらぎの郷」84話あらすじとネタバレ感想(7月27日)
ドラマ「やすらぎの郷」83話あらすじとネタバレ感想(7月26日)
ドラマ「やすらぎの郷」82話あらすじとネタバレ感想(7月25日)
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ドラマ「やすらぎの郷」第16週
ドラマ「やすらぎの郷」80話あらすじとネタバレ感想(7月21日)
ドラマ「やすらぎの郷」79話あらすじとネタバレ感想(7月20日)
ドラマ「やすらぎの郷」78話あらすじとネタバレ感想(7月19日)
ドラマ「やすらぎの郷」77話あらすじとネタバレ感想(7月18日)
ドラマ「やすらぎの郷」76話あらすじとネタバレ感想(7月17日)

第1週から第15週まではこちらをご参照ください。
ドラマ「やすらぎの郷」第I週~第15週あらすじ感想まとめ(永久保存版)
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」4話喪服姿

「やすらぎの郷」キャスト紹介


役名:俳優名
『やすらぎの郷 La Strada』入居者
菊村栄:石坂浩二
国民的ドラマを何本も生み出したシナリオライター
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」菊村栄-石坂浩二

及川しのぶ:有馬稲子
シャンソンの女王として名を馳せた大物歌手
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」及川しのぶ-有馬稲子

九条摂子:八千草薫
戦前から活躍する大スター、通称“姫”
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」九条摂子-八千草薫

三井路子:五月みどり
歌手としてデビュー後、女優に転身
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」三井路子-五月みどり

水谷マヤ:加賀まりこ
人気・実力共に定評がある大女優
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」水谷マヤ-加賀まりこ

白川冴子:浅丘ルリ子
爆発的人気を誇った大女優、通称“お嬢”
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」白川冴子-浅丘ルリ子

岩倉正臣:山本 圭
時代劇で一世を風靡、通称“大納言”
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」岩倉正臣-山本 圭

高井秀次:藤 竜也
男も惚れる伝説の大スター
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」高井秀次-藤 竜也

真野六郎:ミッキー・カーチス
個性派俳優として活躍、通称“マロ”
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」真野六郎-ミッキー・カーチス

井深凉子:野際陽子
菊村律子の親友で女優。ペンネーム「濃野佐志美」で小説執筆
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」井深凉子-野際陽子

貝田英信:藤木孝
及川しのぶの“添い寝フレンド”
(C)ホリプロ 藤木孝

三角寛次:山谷初男
館内放送「やすらぎアワー」パーソナリティ
(C)舞プロモーション 山谷初男

『やすらぎの郷 La Strada』運営者サイド
松岡伸子:常盤貴子
『やすらぎの郷 La Strada』のコンシェルジュ
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」松岡伸子-常盤貴子

財前ゆかり:松岡茉優
施設内で働くバーテンダー、通称“ハッピー”
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」財前ゆかり-松岡茉優

名倉みどり:草刈民代
『やすらぎの郷 La Strada』の理事
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」名倉みどり-草刈民代

『やすらぎの郷 La Strada』の理事長
名倉修平:名高達男
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」名倉修平-名高達男


菊村律子:風吹ジュン
菊村栄の亡き妻で、かつては女優として活躍
(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」菊村律子-風吹ジュン

菊村一郎役・水津 聡さんプロフィール
(C)富良野塾 水津 聡
読み方:水津 聡(すいつ さとし)
生年月日:1972年1月17日
出身地:愛知県出身
身長:177.7cm
学歴:名古屋造形芸術短期大学卒
趣味:写真撮影、菜園、お絵描き
特技:形態模写、パントマイム
所属劇団:富良野塾(10期生)

出典: 富良野GROUP

菊村加奈子役・森上千絵さんプロフィール
(C)富良野塾 森上千絵
読み方:森上千絵(もりがみ ちえ)
生年月日:1972年3月18日
出身地:兵庫県川西市
身長:163cm
学歴:宝塚北高等学校演劇科卒
趣味:ヨガ
特技:クラッシックバレエ、ジャズダンス
所属劇団:富良野塾(8期生)

出典: 富良野GROUP

九条摂子(八千草薫)の付き人:川添夕子役・松本ふみかさんプロフィール
松本ふみか
生年月日:1989年1月6日
出身地:千葉県
身長:157㎝ 
趣味:温泉・銭湯めぐり、絵本収集、ウォーキング、ハムスターの世話
特技:秋田音頭、バドミントン、ゴルフ、英語(カナダに2年留学)

出典: BOX CORPORATION

『やすらぎの郷 La Strada』のコンシェルジュ:三枝奈々役・東松史子さんプロフィール
(C)東松史子
読み方:東松史子(とうまつ ふみこ)
生年月日:1986年10月19日
出身地:愛知県
身長:159㎝ 
血液型:AB型
趣味:映画鑑賞
特技:ジャズダンス、タップダンス、歌

出典:所属事務所 バイ・ザ・ウェイ
東松史子さん公式ブログ

『やすらぎの郷 La Strada』の秘書:風間ぬい子役・広山詞葉さんプロフィール
(C)広山詞葉
読み方:広山詞葉(ひろやま ことは)
生年月日:1985年3月29日
出身地:広島県
身長:160cm
趣味:大東流合気柔術、映画鑑賞
特技:着付け、キャンドル作り、茶道(裏千家)

所属事務所:フロム・ファーストプロダクション
出典:広山詞葉さん公式ブログ

『やすらぎの郷 La Strada』のスタッフ:宮下一馬役・平野勇樹さんプロフィール
(C)スターダストプロモーション 平野勇樹
読み方:平野勇樹(ひらの ゆうき)
生年月日:1987年7月27日
出身地:東京都八王子市
身長:171cm
血液型:A型
資格:普通運転免許、大型自動二輪
特技:農作業、バスケットボール、衣裳リメイク

所属事務所:スターダストプロモーション

『やすらぎの郷 La Strada』のスタッフ:中里役・加藤久雅さんプロフィール
加藤久雅.jpg
読み方:加藤久雅(かとう ながまさ)
生年月日:1965年2月17日
出身地:岩手県
身長:181cm
趣味:映画鑑賞、ボクシング
特技:家作り、乗、合気道

所属事務所:愛企画

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「やすらぎの郷」あらすじ概要


菊村栄(石坂浩二)は単身、海を臨む山の斜面にひっそりと建つ、『やすらぎの郷 La Strada』を訪れた――。ここは大手芸能プロダクション“加納グループ”の総帥・加納英吉がグループを突如解散した後、私財を投じて作った、テレビに功績があった者だけが入れる無料の老人ホーム。

しかし、加納本人は姿を見せることがなく、施設を仕切るのは、加納の長女・名倉みどり(草刈民代)と、みどりの夫で元大学病院院長の名倉修平(名高達男)だった。会員になるにはただひとつ資格が必要で、それは全盛期の映画、テレビを真剣に支えた役者、監督、ミュージシャン、アーティストであること、というものだった。

菊村もある時代、一世を風靡したシナリオライターだった。実は、認知症の元女優の妻・律子(風吹ジュン)の介護にほとほと疲れ果てたとき、みどりから、突然の誘いを受けたのだ。みどりとは面識がなかったが、“加納英吉の娘”という言葉を信じた。

何よりも『やすらぎの郷La Strada』という名称は、芸能界に長く籍を置く者なら一度は聞いたことがある噂だった。費用は無料で、万端の設備で老夫婦を迎え入れると言われ、入所を決意した矢先、その妻は亡くなってしまった。

その部屋でひとり暮らすことを決意し、『やすらぎの郷La Strada』に足を踏み入れた菊村。そこで見たのは、もはや記憶から消えかけていた昔の、全盛期のテレビの人たちだった。夢か幻を見ているような呆然たる菊村に笑みを向けてきたのは、往年の大女優、大俳優たち。こうして、菊村の新たな生活がはじまって…!?

出典:テレビ朝日「やすらぎの郷」公式サイト

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ドラマ「やすらぎの郷」76話あらすじとネタバレ感想(7月17日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」76話

ドラマ「やすらぎの郷」76話(7月17日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)から見せられた安西直美の孫、榊原アザミ(清野菜名)の写真に言葉を失う。アザミの容姿は若き日の直美と瓜二つだった。脚本家を志しているアザミは、栄を神のように尊敬しているという。栄の心はいつになく昂ぶる。一方、真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)が栄と岩倉正臣(大納言/山本圭)に恋愛を告白。結婚も考えているというが…。

ドラマ「やすらぎの郷」76話(7月17日)ネタバレ感想


18歳の新人女優・安西直美との甘美な思い出に浸る我らが菊村先生。しかも孫娘が安西直美と瓜二つで菊村さんを神様と崇めていると聞けば、誰だってウキウキ気分になるというもの。

ということで、その娘の名前はアザミで「アザミ嬢のララバイ」。中島みゆきさんのデビューシングルで1975年(昭和50年)発売の曲。先週から中島みゆきさんの曲がたくさん流れて、それだけでも観る価値が上がる「やすらぎの郷」であります。

そしてマロが深夜、熱いキスを交わしていた相手は誰なのか? 民代理事にこそっと耳打ちしたコンシェルジュの東松史子ちゃん、おしゃべりはいけませんよとテレビの前で注意しつつ、予想は同じコンシェルジュの松岡伸子(常盤貴子)にほぼ間違いなく、35.6歳の女性は「やすらぎの郷」に彼女以外おりません。

認知症の徘徊で、海岸にたどり着いた及川しのぶ。波しぶきが、かつての栄光のステージに見えて、そこに向かって海の中に入っていくが果たして!?

余談ですが、草刈民代さんが出演しているNHKBSドラマ「定年女子」も面白いです。特にアラフィフ世代には響く内容で、ぜひご覧ください。

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ドラマ「やすらぎの郷」77話あらすじとネタバレ感想(7月18日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」77話

ドラマ「やすらぎの郷」77話(7月18日)あらすじ


認知症の徘徊から行方不明になっていた及川しのぶ(有馬稲子)が、夜になって思いがけない場所で発見される。翌日、『やすらぎの郷』は何事もなかったかのように平穏な朝を迎えるが、それを真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)の恋愛話が打ち破る。なんと、マロのお相手は46歳も若い女性で、この『やすらぎの郷』にいるのだという!?

ドラマ「やすらぎの郷」77話(7月18日)ネタバレ感想


及川しのぶが発見されたのは夜も10時を回った頃。みんなが探していた駅の方角とは逆の、小さな漁村の裏浜。何事も無かったような顔付きで化粧を落とす姿に、幸か不幸かと菊村さん。認知症の闇は深く、ともあれ、連続で死人が出なくてよかったと安堵です。

そして予想通り、マロの恋のお相手は松岡伸子(常盤貴子)。理事長夫婦に呼び出されて、事の真偽を確認される伸子だったが、本当ですと平然と告白。どうしても伸子の心境が理解できない民代理事が、伸子に男性経験と尋ねたりと、説得を試みるも全く通じず、お手上げ状態。

伸子35歳、マロ81歳。伸子の父親が15も年上の義理の息子なんか!と怒っているそうで、さもありなん。早速、この話は「やすらぎの郷」の全員が知るところとなり、マージャンをしていたお嬢が「私が負けた。私は28歳差」だったからと。でも私の場合は年下よと、これは大事な話なの、明日に続く、という感じで、ここに来て「やすらぎの郷」は、後期高齢者の男性に夢を与える展開になってきた模様です。

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ドラマ「やすらぎの郷」78話あらすじとネタバレ感想(7月19日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」78話

ドラマ「やすらぎの郷」78話(7月19日)あらすじ


真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)と相手女性との間では、すでに合意しているという“年の差恋愛”をめぐり、『やすらぎの郷』では支持する者と反対する者との間でさまざまな意見が飛び交う。当事者のマロは、事が公になった今、隠す必要もないと、カサブランカで堂々と恋愛話を繰り広げる。その話に耳を傾けていた菊村栄(石坂浩二)に、一通の速達が届く…。

ドラマ「やすらぎの郷」78話(7月19日)ネタバレ感想


“年の差恋愛”に嫌だわあと、後期高齢者の姫。その場には三井路子と井深凉子の姿があり、まだ野際陽子さんの演技を観られる至福。その横にはおしゃべりキャラになったコンシェルジュの三枝奈々こと東松史子さんも。大女優さんたちからたくさん吸収してもらいたいものです。

彼女たちの会話がちぐはぐだった原因は、自分から何歳上までいいのか、あるいは下なら何歳まで許容範囲なのかがばらばらに認識していたため。シノこと四宮道弘(向井理)とは60歳以上離れているけど、シノならと頬を赤らめる姫は永遠の乙女。

時の人となったマロ。二度の離婚と自己破産してやすらぎの郷にやってきたとの新情報もあり、伸子が金目的でマロと付き合っていないことも判明。謎が深まるブーちゃんこと伸子の女性心理。彼女もまた“老け専”なのか?

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ドラマ「やすらぎの郷」79話あらすじとネタバレ感想(7月20日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」79話

ドラマ「やすらぎの郷」79話(7月20日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)に届いた速達の差出人は、安西直美の孫の榊原アザミ(清野菜名)だった。シナリオの勉強をしているというアザミは、一度、栄に会いたいと、メールアドレスを伝えてくる。すぐにでも返事を出したい栄。しかし、栄はメールの打ち方を知らなかった…。

ドラマ「やすらぎの郷」79話(7月20日)ネタバレ感想


本日のやすらぎの郷は、ほとんど菊村さんがガラケーと格闘する内容で、物語的には進展無しです。ただ、携帯電話の取扱説明書の分かりにくさを何度も強調していたのは全く同意です。

ドコモにAUにソフトバンク。優秀な人材が集まっているにも関わらず、あの取扱説明書の複雑さはいまだ解消されずで、なんとかしてよ、エリートなんでしょ?と暑い昼に愚痴ばかり。

ということで、ハッピーちゃんに助けてもらって、ようやくアザミちゃんにメール送信ができた菊村さんですが、間違ってマヤさんに誤送信してしまった菊村さん。それをわざわざ言いにきたマヤ姉さんということで、明日はマヤ姉さんと菊村さんの二人芝居確定です。

アザミちゃんのメアド、azami.0418@ejweb.ne.jp 当たり前ですが、送信しても届きませんでした。残念。

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ドラマ「やすらぎの郷」80話あらすじとネタバレ感想(7月21日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」80話

ドラマ「やすらぎの郷」80話(7月21日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)が榊原アザミ(清野菜名)宛てに送ったメールは、初歩的なミスで水谷マヤ(加賀まりこ)に届いてしまう。栄は仕方なくマヤにアザミのことを白状。栄の下心を含めすべてを理解したマヤは、栄に代わってアザミへのメールを再送信する。翌日、アザミから栄に待望の返信が届く。

ドラマ「やすらぎの郷」80話(7月21日)ネタバレ感想


そのメールには来週の火曜日のご都合はいかがですかという内容で、それで大丈夫、汽車の着く時間を教えてください。駅の改札まで迎えにいきますと返信した菊村さんでした。

携帯操作に戸惑い、あるいは携帯メールの着信がうざくて静かな生活が乱されるから機械文明は嫌だと語る菊村さん。一方で、お嬢がスマホで撮ってきたアザミの写真が、すぐに紙にプリントできたり、アザミからの返信メールが来た時には、機械文明を見直したと言い、矛盾こそが人間の本質であるという感想。

ちなみに、舞台『流されて』の打ち合わせで、演出の蜷川秀樹に怒りをぶつけて帰ってきたお嬢ですが、まだその怒りが解けず、姫の協力の下、ナスの呪い揚げとしたとのことで、蜷川秀樹、危ないわよとマヤ。

蜷川秀樹とは、おそらく蜷川幸雄さんのことで、御年80歳。ご健康を祈るばかりです&今週もありがとうございました。心穏やかな週末をお過ごしください。

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ドラマ「やすらぎの郷」81話あらすじとネタバレ感想(7月24日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」81話

ドラマ「やすらぎの郷」81話(7月24日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は榊原アザミ(清野菜名)と会う約束を秘密裏に交わし、上機嫌で町の理髪店へと向かう。帰り際、栄は徘徊する及川しのぶ(有馬稲子)を目撃。後を追うと、しのぶはある場所へと吸い込まれていった。それはしのぶにとって行かなくてはならない大切な場所だった。

ドラマ「やすらぎの郷」81話(7月24日)ネタバレ感想


しのぶが向かったのは、大きなコンサートホール。でも楽屋入り口には鍵が掛かっていて中に入れず。そうこうしているうちに警備員がやってきて、線路の向こうにある公民館(?)じゃないかと。

その言葉を信じて田んぼ道を歩いていくと、そこには踏切があり、カンカンカンと警報音とともに遮断機が降り…、それをかいくぐって進むしのぶ。しのぶの後を追ってきた貝田さんと介護主任・野村伊三郎が、しのぶを抱き抱えるように線路から救出。

これをきっかけに、しのぶは「やすらぎの郷」を退去。徘徊する人たちが入居する医研センターに移っていったいうのが、今回のお話。「やすらぎの郷」初めて(?)の野外ロケで、映像の拡がりが素晴らしい。

菊村さんは、ミスターちんが経営する散髪屋の帰りにしのぶを見かけて、事の一部始終を目撃。それをお嬢とマヤに話したのでしょう。バーカサブランカでの3人。

「ああいう姿にだけはなりたくないわ」のマヤの言葉に、深く考えさせられました。

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ドラマ「やすらぎの郷」82話あらすじとネタバレ感想(7月25日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」82話

ドラマ「やすらぎの郷」82話(7月25日)あらすじ


榊原アザミ(清野菜名)と会う日が翌日に迫り、菊村栄(石坂浩二)は若い女性と80歳の老人がどこで会うべきかを思案。松岡伸子(常盤貴子)との恋愛を長いこと見事に隠してきた真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)から、アザミとのことがバレないようそれとなく策を学ぶことにする。マロは、海辺に格好のデートスポットがあると栄に伝えるが…。

ドラマ「やすらぎの郷」82話(7月25日)ネタバレ感想


及川しのぶがやすらぎの郷を去った。認知症による徘徊の上での重度の病院への移転だった。そうした戦友を見送る事はつらい事でもあり悲痛な事だった。だが、告白すると、たった一日でその事は忘れ、私の頭はしのぶの事より自分の事で一杯になっていたのだ。多分、私が死んだ後、親しかった人々も同じような状況になるに違いない。

会った事もない直美の孫に会う事が、私の心を高揚させていた。写真を見ただけの二十歳の少女。だが、その少女の顔写真が当時の直美に瓜二つだった事が、なぜか私をドキドキさせた。それはある種の罪悪感を伴って私の心を締めつけた。罪悪感…そうだ、あの頃、直美と密かに会う事は私の心に密かに罪悪感を匂わせていたのだ。それは恐らく妻律子へのかすかな裏切りの匂いだったと思う。

あれから半世紀近い歳月が流れ、律子はこの世にもういないというのに、あの頃と同じ罪悪感だけが、なぜか心に蘇ってきた。全くあの頃と同じ感情が…、なぜか匂いが真っ先にきた。直美の匂いが私を包んだ。

※濃野佐志美こと井深凉子を演じる野際陽子さん、声だけの出演がありました。

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ドラマ「やすらぎの郷」83話あらすじとネタバレ感想(7月26日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」83話

ドラマ「やすらぎの郷」83話(7月26日)あらすじ


初めて会う榊原アザミ(清野菜名)は、容貌だけでなく仕草までが安西直美にそっくりで、菊村栄(石坂浩二)の思考をしばし停止させる。そんなアザミから栄は、直美の近況を聞くことになる…。アザミとの会話が弾み始めた頃、栄の携帯電話に妙なメールが届く…。

ドラマ「やすらぎの郷」83話(7月26日)ネタバレ感想


おばあちゃん、死にました。6年前です。東日本大震災で。福島のいわきに私たち居て、住んでた地区が津波に襲われて流されたんです。おばあちゃんと私で逃げる途中、追いかけてきた津波に巻き込まれました。実はおばあちゃん、遺体もまだ見つかっていません。

ニュースでしか見なかった東日本大震災が突然私のすぐそばに迫った。ご両親は? 郡山に住んでます。おじいちゃんが早くに死んで、私はずっとおばあちゃんと2人でしたからそのまま1人で東京に出て暮らしてます。日大の芸術学部にに辛うじて引っかかって、韮川秀樹先生のゼミに。その時に偶然、白川冴子さんにお目にかかったんです。

先生の事はおばあちゃんに昔から何度も聞かされていて、先生のドラマは小学生の頃からおばあちゃんと一緒に年中見てたんです。私が先生に憧れてシナリオの道に進もうと思ったのも多分おばあちゃんの影響だと思います。おばあちゃん、先生のシナリオ集ほとんど全部持ってましたから。

私がシナリオ科に進むって決めた時、おばあちゃん、先生のシナリオの本を全部、お祝いに私にくれました。本当言うとその時初めて、おばあちゃんが女優をやってた事を知ったんです。おばあちゃん一言もそんな事言った事なかった。でも、その時もらった先生のシナリオも…みんな…津波で持っていかれました。

高井秀次の寡黙さを引き合いにだして、会話の間合いについてペラペラ喋る語る菊村さん。秀さんから「「男は人生に二言しゃべれば十分です」と怒られそうな時に、カフェに現れたお嬢とマヤ、それにマロと井深凉子。

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ドラマ「やすらぎの郷」84話あらすじとネタバレ感想(7月27日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」84話

ドラマ「やすらぎの郷」84話(7月27日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)が期待していた榊原アザミ(清野菜名)との初対面は、白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)や水谷マヤ(加賀まりこ)たちの妨害に遭い悪夢へと一転。栄はがっかりと肩を落とす。しかし、ほどなく井深凉子(野際陽子)の計らいで二人の対面は山家へと場所を移すことになり、栄は再びアザミと二人だけの時間を過ごす。そこでアザミは、執筆中のシナリオを読んで欲しいと栄に手渡す。

ドラマ「やすらぎの郷」84話(7月27日)ネタバレ感想


井深凉子のセリフを書き残しておきます。これが野際陽子さんのテレビ最後の言葉かもしれません。

「そろそろ解放してあげようか。山家で静かにお話ししてらっしゃい。あそこの離れ、予約しておいたから。もうお邪魔しませんから、どうぞごゆっくり。それにしても似てるわぁ、びっくりした」
やすらぎの郷 84話 野際陽子

山家でのアザミと菊村さん。「濃野佐志美って作家の名前聞いた事あるかな?」「本屋大賞取った人でしょ?『こわれたピアノ』っていう短編読みました。

どうやらアザミはその作品が自分の祖母と私の事をモデルにして書かれたものだという事に全く気づいていないようだった。私はその事に少しほっとした。

アザミに日本酒を勧める菊村さん。「アザミちゃん結構いける口だねえ」、怪しい。「この家ね、その濃野佐志美さんが前から贔屓にしている店なんだよ」、おしゃべりは止まらず「この事はね、よそでは絶対に秘密だからね」で、濃野佐志美が井深凉子だとバラし、「怖いだろう?女は。あっ!ハハッ君も女だ!」。

若い女の前で饒舌になる菊村栄先生でありました。ちなみにアザミのシナリオのタイトルは「手を離したのは私」。

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ドラマ「やすらぎの郷」85話あらすじとネタバレ感想(7月28日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」85話

ドラマ「やすらぎの郷」85話(7月28日)あらすじ


榊原アザミ(清野菜名)と会った日、自室に戻った菊村栄(石坂浩二)は、亡き妻・律子(風吹ジュン)の遺影に香を手向け、手を合わせると、その遺影をひっくり返してアザミのシナリオを読み始める。半分は義理のつもりだった栄。しかし、すぐさまシナリオの世界に引き込まれていく…。

ドラマ「やすらぎの郷」85話(7月28日)ネタバレ感想


菊村さんを冷やかしに集まったお嬢にマヤにマロ、そして井深凉子。昨日で最後かもしれないと書きましたが、野際陽子さん、8月後半の放送まで出演されるそうです。失礼いたしました。

その井深凉子が「ねえ…もういいかげん馬鹿な会話やめようよ」で、菊村さんへの冷やかしは終わり。ここからは菊村さんが深い言葉を話していたので、書き起こしてみます。

「まだ遺体も出てないんだって。今どこにいるんだろう」、それからみんな黙ってしまった。死んだ直美は今どこにいるのか?多分誰もがもう遠からず来る死後の世界の事を考えたに違いない。

全ての人に来るお迎えの時、誰もがその事を口には出さないが、それぞれがそれぞれの想像力の中で、やがて向かう世界を考えていたはずだ。そこは果たしてどんな世界なのか? 海底のような冷たい沈黙の世界なのか? 花に包まれた暖かい場所なのか? 

そこには風が流れているのか? 何か匂いが漂っているのか? そこで我々は誰かと会えるのか?別れた者たちと再会出来るのか? 再会した時、我々は互いを認識する事が果たして出来るのか?

アザミのシナリオには、東日本大震災で津波に襲われた直美とアザミの壮絶な体験が書かれていて、祖母の遺体はいつまでも出てこない。孫娘は何日も砂浜を捜す。ある日いわきの公民館で発掘された遺品の中から祖母の遺品である文箱を見つける。

その中から一通の古いラブレターが出てくる。そこにはこんな文章が書かれている。
「許して下さい」
「どうしても妻を捨てられません」
「あなたのことは今でも愛しています」


シナリオは、そこから孫娘が祖母を祖母としてしか見ておらず、祖母にも大昔、そういう青春があったのだという事に愕然と気づき、祖母の過去探しへと発展していくのだが…そんな事はどうでももうよかった。それは私が昔、直美に出した別れの手紙に間違いなかった。アザミは私と自分の祖母の事を全部知っていて会いに来たのだろうか? 彼女は全部知っていたのだろうか?

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ドラマ「やすらぎの郷」86話あらすじとネタバレ感想(7月31日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」86話

ドラマ「やすらぎの郷」86話(7月31日)あらすじ


東日本大震災に見舞われた祖母と孫の物語を紡いだ榊原アザミ(清野菜名)の脚本には、菊村栄(石坂浩二)がかつてアザミの祖母、安西直美に宛てたラブレターと確信できる描写があり、栄を混乱させる。アザミが栄にこれを読ませた意図とは、一体…。そんな中、日本芸能史を連載中のルポライター、立木公次郎(きたろう)が、千坂浩二監督の話を聞きに九条摂子(姫/八千草薫)を訪ねて『やすらぎの郷』にやってくる。

ドラマ「やすらぎの郷」86話(7月31日)ネタバレ感想


立木公次郎が姫を訪ねるきっかけとなったのは、大納言の兄の告別式。二人が偶然出会い、そこで立木公次郎が連載を始めている「日本芸能史」のことで、マキノとか伊丹万作とか、そういう古いことを大納言に聞いてきて、その流れで当時、巨匠だった千坂浩二監督の話になり、それだったら姫こと九条摂子に聞けばいいんじゃないかと口走ったことが原因。

マロといい大納言といい、おしゃべりな男性老人。年齢がいくつになっても、口は災いの元ということで、本日の教訓です。

ちなみに立木公次郎、前に秀さんに密着して「高井秀次の残像」という本を執筆。菊池寛賞を受賞した設定になっております。

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ドラマ「やすらぎの郷」87話あらすじとネタバレ感想(8月1日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」87話

ドラマ「やすらぎの郷」87話(8月1日)あらすじ


立木公次郎(きたろう)の取材に応じ、生まれ育った京都における若き日の映画人との交流を語る九条摂子(姫/八千草薫)は、いつになく生き生きとした表情を浮かべる。ところが、話が千坂浩二監督のことに及ぶと様子が一変。太平洋戦争中に千坂が撮影したという国策映像を見るに至り、姫の手は菊村栄(石坂浩二)が見てわかるほどに震え始める…。

ドラマ「やすらぎの郷」87話(8月1日)ネタバレ感想


千坂浩二監督について執拗に話を聞こうとする立木公次郎。しかも文化人による戦争への協力という前振りがあったものだから、余計に千坂浩二監督については口を閉ざす姫。ということで、立木公次郎はインタビューが下手なのか?あるいは日本芸能史を書くためと言いつつ、別の目的があったという伏線なのか?

明治以降、歌や美術を国策として育てていこうと大学まで作られたのに、演劇や脚本、役者についてはそれが無い。だからこそ、今まで明らかになっていなかった明治以降の役者や演劇関係者が、どんな想いで作品を作っていたのか、それをつまびらかにしたいと、立木公次郎が語っていましたが、これは倉本先生の想いでもあるのでしょう。でも、演者がイマイチだったのでよく伝わらず。残念、きたろう。

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ドラマ「やすらぎの郷」88話あらすじとネタバレ感想(8月2日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」88話

ドラマ「やすらぎの郷」88話(8月2日)あらすじ


立木公次郎(きたろう)による九条摂子(姫/八千草薫)の取材は、感情的になった姫の退席で突然の幕切れを迎える。その原因を作った千坂監督幻の映像には、軍の命令下で撮影された戦意高揚を促す戦闘シーンに続き、唐突に京都の情景が差し込まれており、そこに姫らしき少女の姿が写っているというが…。

ドラマ「やすらぎの郷」88話(8月2日)ネタバレ感想


戦時中、軍によって国威高揚のための映画を作らされた当時の映画人の胸の内を聞いてみたい、そして書き残したい。千坂浩二監督の秘蔵テープがGHQに保管されていて、約70年ぶりに発見。千坂浩二監督の当時の想いはどのようなものだったのかを姫に聞きたかったと、姫が立ち去った後で菊村さんヒデさん、そして騒ぎを聞きつけてやってきたマヤの前で語る立木公次郎。初めからそう言えばいいじゃんと視聴者のつぶやきです。

そして、マヤが駆け込んできて、立木公次郎に文句を言い始めた時に「コーヒーを作ってくれませんか」と、秘書の風間ぬい子こと広山詞葉さんにお願いしていましたが、そのコーヒーが出てくるなり、「外を歩きませんか?」と、一口も飲まないで立木公次郎とともに部屋を出て行ったヒデさん。広山詞葉さんが可哀想。

海岸を歩くヒデさんと立木公次郎。炭鉱夫だった父親が出征する前の晩に、当時5歳だったヒデさんを膝に乗せて耳元で語った最期の言葉は「見栄を張るのも男の道よ」。深遠なる哲学がそこにあるのか誰も分からず。

そう語る菊村さんは、立木公次郎のことは忘れて、さっき握っていた姫の手から、アザミが書いたシナリオ「手を離したのは私」を思い出し、津波に巻き込まれた時、アザミが手を離したのではなく、アザミの祖母である直美が、アザミを助けるために手を離したのでは?と考えるのでした。

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ドラマ「やすらぎの郷」89話あらすじとネタバレ感想(8月3日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」89話

ドラマ「やすらぎの郷」89話(8月3日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は、立木公次郎(きたろう)による九条摂子(姫/八千草薫)の取材に立ち会ったことで、自分の軍国少年時代を否が応にも思い出す。日本人が愛国心に燃え戦争の正しさを信じていた時代に、千坂監督はどんな思いで戦闘シーンの合間に京都の情景を差し込んだのか…栄はその意図に思いを巡らす。

ドラマ「やすらぎの郷」89話(8月3日)ネタバレ感想


太平洋戦争の開戦の時、菊村さんは国民学校の1年生。そして4年生の時に、軍隊のお偉いさんが学校に来て校庭で訓示。「特攻隊に志願する者は前に出ろ」の声に、全員が足を出した、そういう時代だったと、バーカサブランカでマヤに語る菊村さん。

みんな怖かったはずなのに、仲間外れが嫌だったから、国賊と言われてしまうから、そんな時代で、今の北朝鮮やイスラム国のようなものだったと、今の国際問題を絡めて語る今週のやすらぎの郷は、戦争についてもう一度考えよという先達のご教授です。8月は終戦記念日のある月。8月15日に、菊村さんが何を語るのか、期待したいと思います。

ちなみにですが、姫の若い頃の写真として登場したのが、この写真。AERAdot. から引用させていただきました。
(C)朝日新聞 八千草薫

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ドラマ「やすらぎの郷」90話あらすじとネタバレ感想(8月4日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」90話

ドラマ「やすらぎの郷」90話(8月4日)あらすじ


その夜、九条摂子(姫/八千草薫)が菊村栄(石坂浩二)のヴィラを訪ねてくる。姫は、立木公次郎(きたろう)に悪意がなかったことや取材意図を十分に承知していた。だが、どうしても感情を抑えられなかったのだという。そして、あの映像に写っているのは自分だと告白し、千坂監督との思い出を詳細に語り始める。

ドラマ「やすらぎの郷」90話(8月4日)ネタバレ感想


姫の部屋の窓ガラスに小石がトン。これが千坂監督からの合図で、外に駆け出した姫。そこには小型カメラを抱えた千坂監督が待っていて、走り出そうとすると、手で「ゆっくり歩いて」というサイン。男と女が一緒に居るだけで非国民と言われた時代、姫は監督の指示通りに、日傘で顔を隠しながら監督の方に歩いていき…

小道で監督と擦れ違う時「監督」と呼びかけると、「ゆっくり」、そして「さようなら」。それが姫と監督が会った最期の時。その後、赤紙召集された監督がアッツ島で玉砕死したと姫が聞いたのは、昭和18年の6月頃だった。

立木さんがその頃の話を書き残そうとする気持ちも分かるけど、でも私には忘れたい過去という姫に対して、私はそれ以上、何も言えなかったと菊村さん。

そして姫が帰るのを見送った時、姫がつまずいたのを見た菊村さんが「手を繋ぎましょう」と。「私、殿方と手を繋いで歩くなんて、生まれて初めて」という姫に、僕はこの人を守らなければと心に誓った菊村さんでした。

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ドラマ「やすらぎの郷」91話あらすじとネタバレ感想(8月7日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」91話

ドラマ「やすらぎの郷」91話(8月7日)あらすじ


ある秋の日、『やすらぎの郷』のガーデンに続く裏山で仔熊が目撃される。名倉みどり(草刈民代)は警察と猟友会に連絡を入れる一方で、ガーデン利用者の三井路子(五月みどり)らに注意を促す。ところが、驚いたことに路子はこれまでにもよく仔熊と遭遇しており、親しみを込め「コロちゃん」と命名までしていた!

ドラマ「やすらぎの郷」91話(8月7日)ネタバレ感想


その仔熊と、その近くにいるであろう母親熊を駆除しようとする警察や猟友会の面々に「どうして?助けてあげて。何も悪いことしてないのに」と嘆願する三井路子の言い分ももっともで、でも危険だという民代理事の意見も分かるしと、動物との共存は現代社会の大きな問題だという提示だったのでしょう。

そして、三井路子の噂話をしながらマージャンを打つマロやお嬢たち。その隣ではジジイバンドがやかましく、「糖尿だよ、おっかさん」「インシュリン~♪」のフレーズが耳から離れず、女性コーラス三人組、なかなか目立っておりました。

そして、アザミのシナリオを手にしながら、アザミの祖母である安斉直美の手を離したのは私だと、いまだにぐじゅぐじゅしている菊村さんでした。物語的にはあまり進展が無かった月曜日、無難な船出のようです。

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ドラマ「やすらぎの郷」92話あらすじとネタバレ感想(8月8日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」92話

ドラマ「やすらぎの郷」92話(8月8日)あらすじ


トランペッターであり作曲家でもある白鳥洋介(上條恒彦)が、長いアメリカ生活に終止符を打ち『やすらぎの郷』に入居してくる。菊村栄(石坂浩二)との再会を楽しみにしていたという白鳥は、栄に劇伴のCDを贈る。それは、白鳥が自ら、栄と一緒に仕事をした時代の音源を集めダビングしたもので、栄が安西直美(清野菜名)と出会った作品や九条摂子(姫/八千草薫)出演の戦争ドラマが含まれていた。

ドラマ「やすらぎの郷」92話(8月8日)ネタバレ感想


そのCDを自分の部屋で聴いて上機嫌の菊村栄さん。でも、その時に二発の銃声が鳴り響き、急いで外に駆け出すと、海岸線では一頭の仔熊の取り囲んでいる猟友会の面々。仔熊は倒れ込んでいて、とどめの一発を撃とうかという時に、「コロちゃん!」と叫びながら三井路子が走ってきて、明日に続く、という感じだったでしょうか。

なんだかんだと言いながら、アザミの祖母である安斉直美のことが忘れられない菊村さんで、CDを聴きながら、若き日の安斉直美の初々しい姿を思い出しては、ニヤニヤ。

確かに安斉直美を演じる清野菜名(せいのなな)さん、清潔感ある笑顔が美しく、まさに爺キラーの面持ち。この「やすらぎの郷」が終わるのと同時に始まる、テレビ朝日の帯ドラマ第二弾の「トットちゃん!」、黒柳徹子さんの半生を描くドラマですが、主役がこの清野菜名さんということで、近々、彼女のことを書いてみたいと思います。

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ドラマ「やすらぎの郷」93話あらすじとネタバレ感想(8月9日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」93話

ドラマ「やすらぎの郷」93話(8月9日)あらすじ


仔熊騒動は『やすらぎの郷』を衝撃に包むと同時に、小さな命に対する三井路子(五月みどり)の慈悲深さは、対照的に無頓着だった菊村栄(石坂浩二)に自責の念を抱かせる。さらに、その後、路子が取った態度は周囲をあ然とさせる…。そんな騒ぎも収まった同夜、栄は白鳥洋介(上條恒彦)から贈られたCDを持って、九条摂子(姫/八千草薫)のヴィラを訪ねる。

ドラマ「やすらぎの郷」93話(8月9日)ネタバレ感想


1頭の仔熊が猟友会に撃たれて死んだ。マロが「殺さない方法はなかったのかねえ…。悪さしたわけでもないんだから」。

菊村さん「小さな命が奪われることを私は深刻に考えなかったのだ。昨日まで原野を跳び回っていた小さな命が物になっていた。昨日まで、訪れる冬に備えて穴ごもりの間の栄養を取るべく、木の実をあさって食べまくっていた小さな1個の生命体が、今朝は考えることを全て忘れた、ただの動かぬ物体となっていた」

命が一夜にして物となってしまう。残酷さというよりその不思議さを、私はぼんやり考えていた。我々自身が遠からぬ日に、こうした変化を遂げることになるのだ。撃たれて死んだ仔熊同様、我々も程なく物に返るのだ。

そして仔熊(コロ)を土に帰してあげると、それまで哀しみに暮れていた三井路子は「さあ、もう忘れよう。忘れて一発恋でもしよう!」。

姫と菊村さん。白鳥洋介が持ってきたCDの中に、姫が出演したドラマ「帰国」、その中で使われたドビュッシーの「月の光」があり、それを静かに聴く姫。「帰国」は、年を取って目が見えなくなったピアニストのところへ戦死した恋人が若い姿のまま現れるという内容で、その曲を聴きながら、姫は千坂監督との思い出を語り始めて…

あなたが検閲の目を盗んで送ってくれた宮沢賢治の童話集。あの本の中の平仮名を選んでつづってくれた秘密のラブレター。「君に会いたい、話がしたい。2人で音楽の話がしたい。戦争が終わったら君が言ったようにすぐに結婚して一緒になろう。貧しくていいから、人に気兼ねせず音楽の話をして子どもをつくって静かに暮らそう。僕は…

それきり姫は黙ってしまった。姫はそれ以上セリフを覚えていなかったのか…、私にはそうは思えなかった。姫はその時、そのドラマのセリフより自分の過去に重ね合わせて胸を詰まらせてしまったのだと思う。その夜の出来事はそういうことだった。

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ドラマ「やすらぎの郷」94話あらすじとネタバレ感想(8月10日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」94話

ドラマ「やすらぎの郷」94話(8月10日)あらすじ


9月下旬、真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)が松岡伸子(常盤貴子)との結婚をめぐりピンチに立たされる。二人の結婚に大反対の伸子の父、元財務官僚の松岡信三(柴俊夫)が、なんとマロを「重婚罪」で訴える勢いで『やすらぎの郷』に乗り込んでくるという!?

ドラマ「やすらぎの郷」94話(8月10日)ネタバレ感想


芸能界の話を少ししよう。芸能界には時折、奇人が現れる。古くは上田吉二郎、左卜全。やや下っては丹波哲郎、勝新太郎。現存している奇人の中では、このやすらぎの郷に納まっているマロこと真野六郎がまず筆頭と言えるのではないか。こいつの話に少し付き合って頂きたい、で始まったやすらぎの郷、第94話。

伸子の父は元財務省の事務次官という設定。名高理事長との名刺交換で肩書きが無かったのが不自然。絶対に天下り先のお偉いさんになっているだろうと庶民の僻みです。

その松岡信三が調べたマロの経歴がすごい。1936年生まれ。現在81才。逮捕歴4回。賭博罪に暴力行為が2回で覚醒剤使用。よくまあ、やすらぎの郷に入居できたものだと、その入居審査に首をひねりながらも、クレームを言う松岡信三にお茶を薦める水谷マヤの妖しいお色気。まだいけると真昼のスケベな妄想。

ということで、水谷マヤとお嬢こと白川冴子の色仕掛けで、麻雀をやることになった、自称・財務省の阿佐田哲也こと、松岡信三でありました。柴俊夫さん、お久しぶり。

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ドラマ「やすらぎの郷」95話あらすじとネタバレ感想(8月11日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」95話

ドラマ「やすらぎの郷」95話(8月11日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)、水谷マヤ(加賀まりこ)、白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)は、真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)と松岡伸子(常盤貴子)を別れさせようと息巻いて乗り込んできた松岡信三(柴俊夫)を、作戦通り麻雀に誘い込む。プロ級の腕前だという信三に、元プロ雀士のマロがわざと負け、花を持たせるという筋書きなのだが…?

ドラマ「やすらぎの郷」95話(8月11日)ネタバレ感想


お嬢とマヤ、マロと松岡氏による麻雀対決。レートは1000円。1局目はマヤとお嬢が大きく沈み込み、松岡氏はちょいプラス。マロが遠慮なくかなり稼いだ。ところが2局目に波が変わった。松岡氏は確かに相当な打ち手でありその打ち方は着実であったが、何分、完全にツキに見放され始めた。

財務省だけがどんどん沈んだ。松岡氏は一切表情を変えず、負けを一切気にしていないようだった。ところが3局目、さすがに見ているのが気の毒になって、私は松岡氏の後ろからマヤのほうへと移動しかけた。

そこで見たのは、純正の九蓮宝燈。これは生涯に1回達成出来れば奇跡というリーチの形である。そしてマロが9萬を捨て、ロン。親のダブル役満9万6000点で松岡氏の大逆転。マロはドボンとなり、ここでお開き。

それから松岡氏は会議室に戻り、理事長たちとの話し合いが再開された。マロは部屋に帰り、出てこなかった。そして松岡氏が帰り際、菊村さんに逢いたいと伸子が呼びに来て…、

「菊村先生、分かってるんでしょう?あれはマロ氏のイカサマですよ。積み込んで九蓮宝燈が私にくるように。すぐに分かりましたよ。嫌な人ですね。あんな屈辱味わったのは大蔵大臣の尻ぬぐいで、国会でつるし上げられて以来です。しかしまあ…あの人の人間も分かりましたよ」

「先生…よろしくお願いします。私はあいつ…、諦めましたよ。失礼」。財務官僚はそうして去った。その晩、マロにその話をしたらマロはしばらく黙っていたが、そのうちなぜか…笑い出した。しばらく笑ってから、なぜか突然マロはその目に涙をためた。

「とっぴんぱらりのぷう!」、その涙が何を意味するものか、私には今もって理解不能である。

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ドラマ「やすらぎの郷」96話あらすじとネタバレ感想(8月14日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」96話

ドラマ「やすらぎの郷」96話(8月14日)あらすじ


バー・カサブランカで会った菊村栄(石坂浩二)と岩倉正臣(大納言/山本圭)は、松岡伸子(常盤貴子)との結婚の許諾を賭け、真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)と松岡信三(柴俊夫)が繰り広げた麻雀の観戦談に盛り上がり、閉店時間を大幅に過ぎるまでつい長居してしまう。その夜、いつもより遅く帰路についた財前ゆかり(ハッピー/松岡茉優)に悲劇が襲いかかる…!?

ドラマ「やすらぎの郷」96話(8月14日)ネタバレ感想


山道で苦しむ女1人、それを介抱する男2人、いや3人? ハッピーが自転車を降りて、「大丈夫ですか?」と声をかけた途端に、口にタオルを押し込まれて羽交い絞めに。繁みの中に無理やり連れ込まれて…。

宮下一馬が同じ道を軽自動車でやってきた。目の前には横浜ナンバーの車があり、繁みから男たちが出来て不敵な笑み。そして車に乗り込み、去って行く。

悪い予感がしたのか、宮下は車を降りて、辺りを見渡すとハッピーの自転車が隠すように捨ててあり、慌てた宮下は繁みの中にハッピーを探しに行くと…、

廃家の中でハッピーの衣類を発見。「ハッピー」と優しく声をかけると、物陰で震えているハッピーの姿があった。集団強姦事件発生。

宮下はすぐにハッピーをやすらぎの郷の医務室に連れて行き、やがて警察もやってきたが、男たちの顔を観ていないと言う宮下。でも車のライトに照らされた男たちの顔をしっかりと観ていた宮下で、さあ、どうする!? という感じでしょうか。月曜日からヘビーな展開で、頭がクラクラです。

なぜレイプ現場で女が犯行を手伝う?女のふりをしていただけ? 明日は終戦記念日。どんなセリフを聴く事ができるか楽しみだったのですが、いささか憂鬱になってきた模様です。

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ドラマ「やすらぎの郷」97話あらすじとネタバレ感想(8月15日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」97話

ドラマ「やすらぎの郷」97話(8月15日)あらすじ


財前ゆかり(ハッピー/松岡茉優)の身に起きた事件は直ちに箝口令が敷かれ、『やすらぎの郷』にはいつもと変わらない朝が訪れる。そんな中、一人で町に出かけて行った宮下一馬(平野勇樹)が、ひどい怪我を負い戻ってくる…。

ドラマ「やすらぎの郷」97話(8月15日)ネタバレ感想


宮下一馬が向かったのは、産廃会社。そこで働いているマムシという宮下の同級生の不良が、昨晩、ハッピーを輪姦した犯人の1人。「警察には言わないで」と言うハッピーの言葉を尊重して、できるだけ表沙汰にしない方針のやすらぎの郷経営陣。

でも、それじゃあまりにもハッピーが可哀想だから、あの野郎どもが許せなかったからと、一人で落とし前をつけに行くも、相手はバールを持った二人組みで、返り討ちに遭う宮下。

「宮下がやられた」「ハッピーが輪姦(まわ)された」、その知らせで、やすらぎの郷の男の従業員たちが集まってきて、宮下に問いただし、ハッピー強姦の真相が判明。

暴走族「レッドゾーン」の男たちの仕業。「後は俺たちに任せろ」と、宮下を自宅に帰らせ、そして各職場の重鎮たちに召集をかける中里正(加藤久雅)。集まったのは、食堂主任の橋本忠吉(納谷真大)、施設主任の進藤秀夫(山下澄人)、介護主任の野村伊三郎(芳野史明)。

泣き寝入りしない。ハッピーと宮下の仇を討つ。そんな覚悟が見える“前持ち”、すなわち前科持ちの男たち。

ご承知かと思いますが、やすらぎの郷で働く男たちは全員、前科持ちという設定です。前科者たちの社会復帰を手伝うという、やすらぎの郷創設者・加納英吉の方針でこうなっています。

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ドラマ「やすらぎの郷」98話あらすじとネタバレ感想(8月16日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」98話

ドラマ「やすらぎの郷」98話(8月16日)あらすじ


事件から2日、何も知らない菊村栄(石坂浩二)はのんきに昼寝し、律子(風吹ジュン)の夢などを見ている。しかし、財前ゆかり(ハッピー/松岡茉優)に続き宮下一馬(平野勇樹)も欠勤となり、少しずつ施設内にいつもと違う空気が伝わり始める。

ドラマ「やすらぎの郷」98話(8月16日)ネタバレ感想


マロが菊村さんの部屋に来て、なにか雰囲気がおかしい。スタッフもピリピリしている。何かあったみたいだけど、箝口令が敷かれているみたいで、誰も何も言わないと不思議顔。

でも、浜辺で風景画を描いていると思いきや、自分の親指を描いている高井の秀さんに声をかけた大部屋俳優の原田(伊吹吾郎)が、ハッピーが輪姦し(まわし)に遭ったと秀さんに報告。

原田さんが知っているくらいだから、ハッピーの事件は、やすらぎの郷の全員が知っているということでしょう。ハッピーが大事にしたくないとの願いを受けての箝口令だったはずで、人間の口にチャックはできないという諦念でしょうか、倉本先生。

そして、そのことを聞いた秀さんが、宮下一馬を訪ねて全てを知り、その怒りを明日、暴走族の若者にぶつけるという流れのようです。

視聴者の中に「自分たちこそが正義みたいな事を言っててやすらげない。それは正義ではないよ」というコメントを見つけましたが、でも誰があのバカどもを成敗してくれるのでしょうか?やっていることは誰が見ても悪で、警察も手出しができない状況で、それは正義ではないよ?、理解不能です。

強姦罪は親告罪で、被害届を出さない限り、警察は捜査も立件もできない。これ以上、恥ずかしい想いをしたくない、誰にも知られたくないという被害者の心情を考えると、被害届を出せと強要もできず、でも、あのクズどもはのうのうと生きているということで、ここに法の不備があるかと思うのです。

現状では、あの悪党どもを捕らえて罪の償いをさせる手立てが無い時に、暴力はダメ、それは正義じゃない、まるで他人事のように考えるのが非常に虚しく、秀さんら3人の行動に賛成です。そして、暴力ではなく、何か違った方法で、あの悪党どもを懲らしめてくれるはず。

そして、複雑化した今のこの世の中で、悪党を全員成敗できるほど、法律も万能ではなく、平成の必殺仕置き人が必要だと思うのは、短絡的なのでしょうか。深い溜息とともに明日に期待です。

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ドラマ「やすらぎの郷」99話あらすじとネタバレ感想(8月17日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」99話

ドラマ「やすらぎの郷」99話(8月17日)あらすじ


宮下一馬(平野勇樹)から事件の全貌と、『やすらぎの郷』の男性職員たちが報復を企てていると聞いた高井秀次(藤竜也)は、その動きを制止。彼らに代わって、腕に覚えのある原田(伊吹吾郎)、那須(倉田保昭)とともに、財前ゆかり(ハッピー/松岡茉優)の敵討ちに立ち上がる!

ドラマ「やすらぎの郷」99話(8月17日)ネタバレ感想


宮下の自宅に押しかけた秀さんと原田(伊吹吾郎)。ハッピー強姦事件の詳細と、中里正(加藤久雅)たちの敵討ち計画を知った後、ハッピーは立ち直れそうかと尋ねた原田。それに対して「大丈夫だと思います」と返事した宮下一馬。安易に答えすぎ、事はそんなに簡単じゃないと思ったのは僕だけでしょうか?

場末のダーツバーといった趣きの「ドラゴンビート」。そこにやってきた黒のスーツでビシッと決めた秀さんが、原田と那須とともにハッピーを襲った暴走族を成敗。この回は、セリフに重みがあったので、主なところを書き記しておきます。

●中里たちを説得する時の言葉
いやいや、そんな野暮な事は言っていません。警察にお任せして裁判にかけたって、せいぜい、まあ2年か3年の刑を食うぐらいでしょう。あとは箔をつけて出てきてまた悪さをする。今の法律はヤワですからね、きっと奴らも高くくってるんですよ。痛めつけてやんなきゃわからんですよあいつら。だけどね、この仕事はあなたたちがやる仕事ではありません。これは先のない老人のやる仕事です。

●暴走族との乱闘の時の言葉
殺しゃあしませんよ。ただね、二度と女の子に悪さが出来ないように、あんたらの玉を潰させてもらいます。集団自衛権自主防衛…ね、他国が攻めてきたら国を守るのはあんたら若者の務めでしょ!家族を守る務めがあるのに同胞をいたぶってはいけません!

覚えておきなさい。喧嘩はね、戦争です。戦後生まれのあんたらは知らんだろうけども、戦争というのはこういうもんです!


強姦輪姦を扱った脚本演出についての視聴者の声はこちらをご参照ください。

ドラマ「やすらぎの郷」ハッピーの事件に賛否両論?犯人はレッドゾーン(C)テレビ朝日 「やすらぎの郷」ハッピー

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ドラマ「やすらぎの郷」100話あらすじとネタバレ感想(8月18日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」100話

ドラマ「やすらぎの郷」100話(8月18日)あらすじ


財前ゆかり(ハッピー/松岡茉優)の身に起きたことは、高井秀次(藤竜也)たちの殴り込みと合わせ、ついに菊村栄(石坂浩二)たち入居者の知るところとなる。そんな中、ハッピーがバー・カサブランカに復帰。栄はどう接すればいいのか迷いながらも、カサブランカの扉を開ける…。

ドラマ「やすらぎの郷」100話(8月18日)ネタバレ感想


暴走族を襲撃した秀さんたち3人は、中里が運転する車で無事に帰還。翌朝、やすらぎの郷に響くのは、中井竜介(中村龍史)の音程が外れた歌。そこに白鳥洋介(上條恒彦)がやってきて、その歌を歌唱。

それに聞き惚れていた秀さんたち3人は、痛めた体にシップを貼ってもらっていると、名高理事長に呼び出され、「やり過ぎだ」とお説教。原田が襲撃現場に落としてきた入れ歯で犯行発覚。

しかし警察に被害届を出さないという言い張るクズどものおかげで、事件にはならず、このままうやむやで終わるとのこと。

主犯格のマムシとダイゴは、陰のう下部と睾丸にかなりの損傷、それに恥骨結合部と陰のう並びに睾丸圧迫破損という結果にニンマリする秀さんたちでした。

ハッピーの襲われたことと秀さんたちの襲撃の件は、伸子の口からマロに伝わり、施設の人全員が知るところとなり、「ハッピーに会ったらどんな顔したらいいんだろうね?」

だってさ、みんながみんな知ってるのに知らんふりしてるなんて…、その通りだと私も思った。みんなが知っていて知らないふりをしてる、みんなが同情して触れないでくれている、そう思ったら逆に本人は心の底で傷つくのではないか…だからといってみんなに事件が知れ渡っているとしたら本人は一体どんな顔をすればいいのか、結局、答えの全く出ないままやっぱりハッピーの様子が見たくて残酷にも私はカサブランカに行った。

ハッピー「私のことだったら気にしないでいいですよ。気持ちの整理もつきました」
お嬢「そうよ忘れなさい。忘れるのが一番」
井深凉子(野際陽子)「忘れて女はね、女になっていくのよ、そしてラストは…認知症に」

私には何も言えなかった。どうか皆さんも忘れてやってください by 菊村さん。

こんなにも賛否両論巻き起こしたレイプ事件を「忘れてやってください」だなんて…、あっけない幕切れに目が点であります。

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ドラマ「やすらぎの郷」101話あらすじとネタバレ感想(8月21日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」101話

ドラマ「やすらぎの郷」101話(8月21日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は運転免許証更新のための高齢者講習を、他の『やすらぎの郷』入居者とともに受ける。参加者は皆、簡単な記憶テストに苦戦。その中にはカーマニアで知られる、87歳の岡林谷江(佐々木すみ江)の姿もあった…。翌朝、『やすらぎの郷』で車の盗難事件が発生する!!

ドラマ「やすらぎの郷」101話(8月21日)ネタバレ感想


70歳~75歳未満の方は5600円、75歳以上の方は5850円の免許更新費用。高齢者の方が費用が高いということを知り、勉強になりました。

本日のやすらぎの郷アワーの司会は毒蝮三太夫さん81歳。「巷ではね「道路を暴走するのは18歳、道路を逆走するのは81歳」なんて言われてますよ。ハハッ気をつけましょうね」のアナウンスがグー。

耳が遠く、しかも車の実技試験で赤信号を無視したことで免許を取り上がられた岡林谷江こと佐々木すみ江さんは、実年齢89歳。確かにマヤと菊村さんの会話で「何歳だ?あの人」「知らない!会った時からおばあさんだったから」に納得の仲手川家のお母さん。「ふぞろいの林檎たち」の時には55歳でした。お元気そうでなにより。

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ドラマ「やすらぎの郷」102話あらすじとネタバレ感想(8月22日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」102話

ドラマ「やすらぎの郷」102話(8月22日)あらすじ


車両盗難の犯人は、なんと岡林谷江(佐々木すみ江)だった! 運転免許を取り上げられたことに立腹した谷江は、ゲストが乗ってきた大型外国車を乗っ取り『やすらぎの郷』を脱出。高速道路を猛スピードで逆走しパトカーとのカーチェイスを繰り広げる!? そんな騒ぎがあった日、菊村栄(石坂浩二)は九条摂子(姫/八千草薫)に起きている小さな異変を知る。

ドラマ「やすらぎの郷」102話(8月22日)ネタバレ感想


高速道路が緊急封鎖され、パトカーとの派手なカーチェイス。しかも無免許。ようやく身柄を拘束され、現行犯逮捕かと思っていたら、警察署の会議室でパンをかじる岡林谷江がいて、警察官の質問にも「あっ?」と全く知らん顔。

結局、「車による徘徊」ということで無罪放免。管理責任で民代理事がこってり絞られたというオチに甚だしく疑問。重大事故になっていたかもしれず、あれはまず逮捕すべきだという感想は厳し過ぎるのでしょうか?

おそらくは、現在の警察の対応を想定しての無罪放免。でも認知症なら何をやっても許されるのか?という難題を突きつけられたようで、実に末恐ろしい内容でした。

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ドラマ「やすらぎの郷」103話あらすじとネタバレ感想(8月23日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」103話

ドラマ「やすらぎの郷」103話(8月23日)あらすじ


九条摂子(姫/八千草薫)が急に始めた身辺整理は、水谷マヤ(加賀まりこ)の勧めによるものと分かる。しかし、姫が手放すと決めた物の中には天皇陛下から賜った紫綬褒章まで含まれており、あまりの勢いに菊村栄(石坂浩二)は不安を抱く…。

ドラマ「やすらぎの郷」103話(8月23日)ネタバレ感想


断捨離しなさいと姫に勧めたのは水谷マヤ。ものを捨てるとサッパリするの。すっきりするの。清潔になるのよ。

そんなマヤに対して、お嬢が「あいつ、紫綬褒章なんてとってないじゃない。本当は欲しくてたまらないのよ。それでお国から頂いた大事なものまで断捨離にかこつけて捨てさせようっていうのよ」と菊村さんにチクリ。

お嬢も菊村さんも紫綬褒章受賞者で、貰ってないのはマヤだけ。だからお嬢が「あいつ、本当に根性悪いんだから」

夜、バーカサブランカで菊村3人衆がいつものように飲んでると、不機嫌な表情のお嬢が入ってきて「シャーリーテンプル」と一言、ハッピーちゃんにオーダー。そしてマヤも同じように不機嫌顔でやってきて「あっちの女と違うもの」を注文。

一触即発の危険な空気が瞬時にして店内にみなぎった。間に挟まれた我々は、米中両軍の緊張に包まれた南沙諸島の状態に似ていた。

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ドラマ「やすらぎの郷」104話あらすじとネタバレ感想(8月24日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」104話

ドラマ「やすらぎの郷」104話(8月24日)あらすじ


水谷マヤ(加賀まりこ)と、白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)のけんかが、バー・カサブランカで勃発! 菊村栄(石坂浩二)や真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)、岩倉正臣(大納言/山本圭)はエスカレートしていく二人の争いを見ているよりほかない。そこに、九条摂子(姫/八千草薫)の異変を告げに、川添夕子(松本ふみか)が飛び込んでくる!

ドラマ「やすらぎの郷」104話(8月24日)ネタバレ感想


お嬢とマヤの口喧嘩。「あいつ、紫綬褒章なんてとってないじゃない。お国から頂いた大事なものまで断捨離にかこつけて捨てさせようっていうのよ」、マヤの断捨離を快く思わないお嬢が、マヤに反発し2人の間が突如険しくなった。そして衝突はマヤのひと言から始まった。

ちょっとお伺いしますけど、姫が身辺のものを捨て始めたのは私の責任?私が命じて捨てさせたっていうの?どうなの!?栄ちゃん。

俺!?いやあの…そんな事までは考えていなかったけどね…。

あの…えー…。

そうでしょ?あんたが姫に断捨離を勧めたんでしょ?紫綬褒章のメダルまで私が捨てろって言ったって言うの?

そう言ったかどうかは知らないけどね、あんたの言い方っていつもきついからそれを命令で取るわよね。

大体、人には各々が大切な財産があるんだから、それを手放せとか捨てろとかそんなこと言う権利、誰にもないわよね。そこからまず出しゃばり。越権行為。他人にとっては大きなお世話。

長くなるので、マヤの主な反論を書いておきます。

本当は私もっともっと捨てたかったの。あんた、自分のテリトリーをモノに占拠させて平気だもんね。私たちの世代は、進駐軍に長い間占領されてたからね。占領されることに慣れちゃってるのかもしれないわね。

あんた、モノに支配されてるわ!仕事に道具は要らない。あんたさ、顔面シワ伸し器使う(マロに)? 男優は使わないわ。使うのは女優だけ。だから世間で言われちゃうのよね、男の顔は履歴書で女の顔は請求書って。

要は私がなんで断捨離を勧めるのかは、人はモノが増えるとモノに支配されるし、それは愚かなことだって言いたいの。シワ伸し器も小ジワとりスチームもいちいち電力を使ってるってことでしょ。

電力を使うってことは原発を使うことになるのよ。原発を使うってことは核のゴミが出るの。日本人は電力ばっかり使って原発のゴミのことは考えないじゃない。ゴミ処理場の話になると、どこの自治体もみーんな知らんぷりして逃げ出すでしょ。それってひきょうなことじゃない?だからシワ伸し器もシワとりスチーマーも、みーんなそういうモノは捨てるべきだって私は言ってるの!

そこに飛び込んできのが姫のお付の川添夕子ちゃん。「うちの先生が変なんです。寒いのにさっきからずっと海のほうで…」って、先に施設の従業員に知らせるべきじゃないのか?夕子ちゃんとツッコミながらも、人のいい菊村さんは懐中電灯を手にして夕子ちゃんと海岸へ。

さまよえば…、昔のことぞ忍ばるる…、風の音よ雲のさまよ…、寄する波も貝の色も…、ゆうべ浜辺をもとおれば…、口ずさみながら浜辺をもうろうと歩く姫。そして、砂浜に倒れこんで…。

という感じだったでしょうか。ご老人の様子がおかしいと思ったら、まずは専門家に相談。本日の教訓でした。

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ドラマ「やすらぎの郷」105話あらすじとネタバレ感想(8月25日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」105話

ドラマ「やすらぎの郷」105話(8月25日)あらすじ


九条摂子(姫/八千草薫)は点滴を受けながら、つじつまの合わない話を始める。付き添う菊村栄(石坂浩二)は姫の話し相手を務めるが、その目にはなぜか涙があふれてくる…。その日、栄は名倉修平(名高達男)から姫の記憶混濁の原因を知らされる…。

ドラマ「やすらぎの郷」105話(8月25日)ネタバレ感想


海岸で倒れ、自室に運び込まれた姫。菊村さんがその横に付き添うと、姫が30歳の頃の映画撮影の思い出話をし始めて…、

下手っぴ。本当に下手っぴ。やっぱり千坂先生に撮って頂かないと…一人じゃ演技出来なかったのね。

ただね…、若くて綺麗なの。自分で言うのも変だけども…本当に綺麗でうっとりしちゃうの。だけど演技は下手っぴ。恥ずかしいほど下手っぴ。でも…女優はそれでよかったのかもねえ。若くて綺麗ならお客様に幸せをあげられるものね。

そういうものかもしれないわね。今、テレビで売れてる女優さんたちもいっぱいそういう方いらっしゃるものね。でも私は今、年を取って…。昔の綺麗さなくなっちゃって…。その上、相変わらず下手っぴ。

先生、大丈夫? こんな遅くまで私のお付き合いしてくださって…、もう下鴨にお帰りにならないと。奥様に悪いわ。奥様起きて待ってらっしゃるんでしょう?

記憶が錯綜している姫。それから病院棟に移されてMRI検査。結果は、がん細胞の脳への転移。これが記憶混濁の原因だと名高理事長。そして元々は、ふた月程前の検査で肺がんが見つかったが、本人には告知しなかった。でも賢い人だから、薄々は気付いていたようで、具合が悪いことはみんなに伏せてと言われていた。

名高理事長が自己弁護するように菊村さんに説明。

あと、どのくらい…?

もう、ひと月が限度じゃないでしょうか。

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ドラマ「やすらぎの郷」106話あらすじとネタバレ感想(8月28日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」106話

ドラマ「やすらぎの郷」106話(8月28日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は、九条摂子(姫/八千草薫)の看護で憔悴しきった川添夕子(松本ふみか)を慰めながら、事が公にならないよう、平静にいつもと同じでいるよう助言する。しかし、姫の容体に関する噂は、たちまち『やすらぎ郷』の誰もが知るところとなる。ただ一人を除いて…。

ドラマ「やすらぎの郷」106話(8月28日)ネタバレ感想


寝てないのか? 大丈夫です。
幾晩寝てないんだ? 大丈夫です。
ちゃんと食事はしているのかね? 大丈夫です。
なんか食べるか? 大丈夫です。

川添夕子こと松本ふみかちゃんに意地悪でこんなセリフしか言わせないのか?と思った矢先に、ちゃんとしたセリフがありました。菊村先生と川添夕子の会話です。

いつから知ってたの? 半月くらい前です。
誰から聞いたの? 
ご本人から…。
本人から…?どういうふうに言われたの?
いつもみたいにニコニコ静かに…絶対に人に言っちゃ駄目よ。夕ちゃん私もう長くないのねって…。
その事を君は誰かに話したかい? 
名倉先生にだけはすぐに言いました。他には誰にもしゃべってません。
名倉先生なんて?
気がついてたんだなっておっしゃってました。私がいけなかったんです。私がとろくて…。先生の異変にもっと早く気づいてたら…。
いや…そんなことはないよ。近くにいてもね、こういうことはなかなか…、気づかないんだ。まして姫のあの性格だ。周りに心配をかけまいとしてそういう素振りを見せなかったんだろう。

でも、今思えば変だったんです。突然どなたかとしゃべり始めて…。
どなたかって?
わかりません。
でも「寒くありませんか?」「先生、今度また石塀小路にこっそり呼び出してくださいますか」って。

私、どうしたらいいんでしょう?私に今出来ることあるんでしょうか?
まあ考えたってね…、人間には必ず…こういう時が訪れるんだよ。そうだな…、今、君に出来ることといったらこのことが他の人に漏れないように出来るだけ平静にいつものように振る舞ってることだ。
はい。

しかし私の危惧したことはあっという間に現実になったと菊村さん。マロがやってきて「絶対誰にも言うなよ。この話、誰も知らないんだからね」と姫の癌の話をし始めて、「他の奴らには絶対内緒だよ」

そんなこと、信用出来るわけがなかった。何しろ年寄りは話題に飢えてたし、いかにそれが人の不幸であっても噂は老人の生きがいだったのだ。

ということで、朝食時にはお嬢が菊村さんのテーブルにやってきて「絶対誰にも言っちゃ駄目よ。大変なのよ姫が」と噂話。

「それよりお嬢。この話、誰に聞いたか知らないけど人には言うなって言われたんだろう?どうしてしゃべってるんだ?」とお嬢に言う菊村さんの顔に怒りの表情。

バーカサブランカ。お嬢と菊村さんが飲んでいると、大納言がやってきて「絶対誰にも言っちゃ駄目だぞ。実はね姫がね…」で、お嬢が「知ってるわよ。だけどマヤには絶対に言っちゃ駄目よ。あの子、おしゃべりだしそれにそんなこと全然知らないで姫に身辺の整理させたんだから。今知ったらマヤ落ち込んじゃうわよ」

人はどうしてかくも残酷な言語をしゃべる生き物であるのか?自然界に生きる生き物の中で、噂話を楽しむ生物は人間をおいて他にはいまい。それは人間が20万年前、初めてしゃべるという特技を身につけ、そのことで急激な進歩を遂げたからだ。

そこに姿を現したマヤ。「ねえ!聞いた?聞いた?姫の話よ。姫が注文していた納豆が大量にドサッと事務所に届いたんだってさ。大村柳次郎さんのお孫さんが水戸で納豆を作ってますって、それで買ってくださいってあたしたち気安くオッケーしたじゃないの。それがね今日ドサッと段ボール箱何箱分も…それを姫がさ、全部お金は私が払いますってきれいに済ましちゃったんだって」

名高理事長の診察室。ノックして中に入った菊村さんが「姫は最期…どうなるんでしょうか?苦しむんでしょうか?」

さっき井深さんが訪ねてみえて同じことを聞かれました。

苦しませないで…あげてください!どうか苦しませないで…送ってやってください。

ご心配いりません。そのつもりです。

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ドラマ「やすらぎの郷」107話あらすじとネタバレ感想(8月29日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」107話

ドラマ「やすらぎの郷」107話(8月29日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は、榊原アザミ(清野菜名)からの手紙に返事をしたためながら、九条摂子(姫/八千草薫)が戦前、戦中、戦後を通して果たしてきたテレビ人としての功績に思いを馳せる。そこへ、水谷マヤ(加賀まりこ)が蒼白な顔で訪ねてくる。マヤは「ひどいよ」と栄を責めるが…

ドラマ「やすらぎの郷」107話(8月29日)ネタバレ感想


女優の仕事とはなんなのか?我々映画やテレビに携わる者のやるべき仕事とはなんなのか?それは人々の心を煩わしている日頃の苦しみや悲しみや憂さをきれいに洗い流し、一刻忘れさせ「感動」という2文字で包んであげることだ。我々は心の洗濯屋なのだ

戦前戦中戦後を通して姫の果たしてきたその役割はまさに全てがその仕事だった。戦時中のあの暗黒の時代にあっても、戦後のあの絶望の時代にあっても、今のこの狂騒の時代にあっても、九条摂子という類いまれな天使はその美しさと清純さをもって人々の心を浄化してきた。彼女こそ心の洗濯屋だった。

神がこの世に送り込んだ天使のような洗濯屋だった。その姫が長い旅路を終えて今この世から去ろうとしている。姫、あなたはその務めを立派に果たされた。自分の中にあった苦痛や煩悩や一切の十字架を心にしまって見事にその役目を最期まで果たされた。世の人に代わって私はなんとあなたにお礼を言えばいいのだろう。

マヤ:ひどいよ…。誰も私になんにも教えてくれない。本当なの?

菊村さん:…ああ。

マヤ:なんにも知らないで私…、姫に断捨離させちゃったんだね。どうして教えてくれなかったんだよ!これじゃまるで私…ひどいよ…。

菊村さん:俺だってつい昨日初めて知ったんだよ。お前さんが知っててそんな事させたなんて誰一人思っちゃいないさ。

マヤ:誰がどう思おうと関係ないわよ。私…、姫のヴィラにね、入らせてもらったんだよ。ショック受けちゃった…。なんにもないんだよ。本当になんにも…、私の部屋以上に。あれじゃあ私はもうここには帰りません…、誰かに引き渡す部屋みたいだった。

菊村さん:姫の病室に見舞いに行ったのか?

マヤ:とっても…、会えない。はあ…。過去を引きずるなとか持ってるものは全部捨てちゃえとか、そんなこと言った私が会えると思う?気持ちの整理がつかないと会えないよ。ごめんなさいって言ったって…なんにも取り返しはつかないし。今ね伸子さんに頼んで姫が捨てちゃったトロフィーや賞状をお部屋に戻してもらってるの。せめてあれぐらいなくちゃね。生きてきた姫の一つの証しだもんね。

井深凉子から電話が入ったのは、姫の部屋に私がいる時だった。山家で待ってると彼女は言ってきた。

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ドラマ「やすらぎの郷」108話あらすじとネタバレ感想(8月30日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」108話

ドラマ「やすらぎの郷」108話(8月30日)あらすじ


井深凉子(野際陽子)に呼び出され山家に出向いた菊村栄(石坂浩二)は、その日が、濃野佐志美が本命視されている芥川賞の発表日であることを知る。喜ぶ心境ではない一方で受賞の知らせを待っている自分がやりきれない凉子は、気を紛らすため、三井路子(五月みどり)の部屋に出入する男性の目撃情報を栄に話し始める…。

ドラマ「やすらぎの郷」108話(8月30日)ネタバレ感想


私、自己嫌悪に駆られてるんだから。だってそうでしょ?姫の絶対触れられたくない過去を小説にしようとしてみたり路子さんの話盗んだり、あなたの不倫を材料にしてみたり、濃野佐志美なんてろくな作家じゃないわよ。まして今、姫がこういう時に…、もう私、恥ずかしくって消えたいぐらいよ。とても喜ぶ心境じゃないわ。

ねえ、姫が紫綬褒章やその他のトロフィー段ボールに詰めてゴミに出した時ね、私、あの時ものすごくショック受けてね…。姫の気持ちが痛いほど分かったの。ついでに自分の馬鹿さ加減に初めてガーンって気づかされたわ。

だって私たちがこの仕事を夢中になってやるのは、賞とか名誉が欲しいからじゃないでしょ?もっと純粋な…う~ん…なんか別のもののためじゃない。そう思いません?菊村先生。

その通りだと私は思った。まさにその通りなのだ。にもかかわらず、賞をもらうと自分はどこかで有頂天になった。もらえないと悔しくて世の中を罵った。人間だから仕方ないとはいえ、あれらは全く恥ずかしいことなのだ。

そんな立派なこと、口では言ってもさ…、本当は私、受賞の知らせ、心の中じゃ待ってるんだけどさ。ああ嫌だ!おばさん!お酒もう2本ちょうだい。

深刻な話はやめにしてさ…。明るいニュース教えようか?路子さんの話。あの人やるわよ。さすが女よ。私、見ちゃったのよ、それも2回。朝方それもまだ暗いうちね。304の路子さんのコテージから男がこっそり出ていくとこ。

そのあとね、注意して2人見てると、人前ではことさら関係ないみたいな顔したり、指先でねちっちゃく手話みたいな合図してみたり。あれは間違いなくデキてるわよ。

誰?

中里さん。本当。
加藤久雅.jpg

だってあいつ…、そりゃ優しくて真面目な奴だけど…、確か今まだ執行猶予中だぜ。

監禁傷害、前科一犯。

いくつ?彼の年?

50ちょい過ぎ。

路子さんは?

78

マジ?

だから女っていうのはいくつになっても…、(携帯電話が鳴り)はい。分かった、ありがとう。落ちたって。1票差。はあ…しょうがないね。おばさんお酒まだ?さあ、気持ち切り替えてやけ酒飲むか、フフフ…。

表面は明るく装っていたが、内心のショックは隠しきれてなかった。さっき言ったことと裏腹だったが、でもその態度は男前だった。

野際陽子さん、これが本当に最期の出演シーンかもしれません。合掌。

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ドラマ「やすらぎの郷」109話あらすじとネタバレ感想(8月31日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」109話

ドラマ「やすらぎの郷」109話(8月31日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は井深凉子(野際陽子)から聞いた三井路子(五月みどり)の恋の噂を、今回は自ら広めてしまう。軽い自己嫌悪にさいなまれつつ、九条摂子(姫/八千草薫)の病室を訪れた栄は、夢と現実のはざまで自分を千坂監督と勘違いしている姫の手を取り、しばし話し相手になる。その夜、何の説明もなく病室棟への立ち入りが禁じられる。

ドラマ「やすらぎの郷」109話(8月31日)ネタバレ感想


噂話を自ら広めた菊村さんの言葉。「早くも私は自己嫌悪に駆られていた。ここにいると、どうして人の噂がこんなに生きがいになってくるのか…私はこんなに以前から噂話が好きだったろうか…私はこんなに口が軽かったか…結局、我々先のない老人は、忍び寄る死への不安を紛らわすために人の噂で時を潰すのだ」。

夜、やすらぎの郷の従業員全員がスーツにネクタイの正装でお出迎え。黒塗りの高級車から最初に降り立ったのは、加納英吉の秘書・川添純一郎(品川徹)。そして、彼の手に導かれて姿を現したのが加納英吉。後姿だけの登場で、これは予想ですが、最後まで誰が演じてるかは分からない設定でしょう。御年100歳近くの加納英吉、演じる俳優さんがいないのでは?と。もしくは謎のままのほうが味わい深いと考えたのかもしれません。

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ドラマ「やすらぎの郷」110話あらすじとネタバレ感想(9月1日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」110話

ドラマ「やすらぎの郷」110話(9月1日)あらすじ


九条摂子(姫/八千草薫)がいる病室棟への立ち入りが禁じられた夜、菊村栄(石坂浩二)は榊原アザミ(清野菜名)、安西直美(清野菜名二役)、妻の律子(風吹ジュン)総出演の奇妙な夢を見る。うなされながら目覚めた栄は、まだ夜明け前にもかかわらずベランダに出てみる。すると、入江に一群の人影が…。それは、車椅子に乗った姫と黒ずくめの男たちだった。姫の脇には寄り添うように老紳士が一人。その顔に栄は見覚えがあった…。

ドラマ「やすらぎの郷」110話(9月1日)ネタバレ感想


その晩、一台の黒塗りの外車がやすらぎの郷の門をくぐった。スタッフたちは皆正装し、緊張の中で車を真っすぐ病室棟の裏手へ誘導した。だが園内に箝口令が敷かれ我々は誰も気づいていなかった。

何が一体原因だったのかその夜は全く寝苦しくそれから明け方まで長い長い複雑怪奇な三幕物の夢を見た。第一幕はアザミから始まった。

ここでアザミちゃんが菊村さんにキス。そして菊村さんの手を取り、自分のおっぱいに。

「なっなんてこと…なんてことを!ふしだらな…」

ここでアザミちゃんが「手を離したのは私」と言って消えて、次の登場したのが、昭和の化粧が色っぽい直美。

「私、直美よ。アザミじゃないわ。その手はなんの形?私のオッパイもっと小ぶりだもん。私の孫に先生、手を付けるの?」

「俺はね、アザミちゃんのシナリオの才能に…いやこれがいいんだよ。とってもいいんだよ、アザミちゃんのシナリオ」

「アザミと私と、どっちが好きなの?」

「困っちゃうな。だって造形的には全く変わらないし…」

「若いほうがいいんだ?」

「そんんなことない、そんなことない…。だって60も年が違うんだぜ。恋の対象として考えたことなんて…あるか」

「やっぱりあるんだ」

「いや…ないよないよ。だって俺もう80すぎだぜ」

「人はいくつでも恋をするって先生、昔おっしゃったわ」

「え?俺そんなこと言ったかな?」

で、慌てふためく菊村さんの目の前には、妻の律子の姿が。

律子「言ったわよ」

いつ?俺がいつお前にそんなこと言った?と、菊村さんと律子の夫婦喧嘩が始まり、お前汚い!絶対に汚い!卑怯だよ!妻として卑劣だ!別れようか?えっ?私別れてもいいのよ。

で、なぜか高井の秀さんが登場して、律子の荷物をまとめ始めて

「いつでも自分引き受けます。荷物はこれでいいですか?船が出ます。急ぎましょう」

で、ちょっと待って!律子!秀さん!ちょっと待ってー!

ここで夢の中で15分のトイレ休憩が入り、第三幕は、律子(?)の後姿から。

猫の鳴き声とともに「髪が抜けるの。ほらこんなに…」で、櫛には大量の抜け毛が…。ミャーオ! うわーっ! うなされる菊村さんでした。

まだ暗闇が残る早朝の海岸。気分転換に外に出た菊村さんが見たのは、幾人もの人間が厳重な警戒をしている異様な光景。

その老人の顔に見覚えがあった。10数年前、テレビで何度も見、その後全く見なくなった顔。アメリカ企業への原子力潜水艦発注事件で首相が逮捕され国中が揺れた、当時の総理高平重信の私設秘書だった川添純一郎(品川徹)。

陰の総理と噂され国会に喚問され叩かれ、逮捕され、その後ピタリと姿を消したカミソリ川添の年を取った姿。そして浜辺で車椅子の姫に寄り添い、じっと海を見て動かないもう一人の老人。それは間違いなく十数年ぶりに見る加納英吉に間違いなかった。やすらぎの郷の創設者加納氏が姫に寄り添って海を見ていた。それはなんとも荘厳な絵だった。

すみません、昨日は加納英吉は顔を見せないだろうと予想しておりましたが、織本順吉さんが演じておられました。1927年2月9日生まれの90歳。恐れ入りました。

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ドラマ「やすらぎの郷」111話あらすじとネタバレ感想(9月4日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」111話

ドラマ「やすらぎの郷」111話(9月4日)あらすじ


加納英吉(織本順吉)が厳戒態勢を敷き、人目を忍んで九条摂子(姫/八千草薫)との面会に現れた姿を菊村栄(石坂浩二)が目撃した日、白鳥洋介(上條恒彦)の部屋に思わぬ珍客が現れる。それは、認知症が進行し遠方の介護施設に移ったはずの及川しのぶ(有馬稲子)だった!

ドラマ「やすらぎの郷」111話(9月4日)ネタバレ感想


姫の命が尽きかけたあの日…、夕刻、日の落ちるのを待っていたかのように1台の外車が郷に滑り込んだ。やすらぎの郷には箝口令が敷かれ来訪者の存在は極秘にされたのだが…。

翌朝、夜の明けきらぬ入り江の浜で私は、車椅子の姫を守るように立つ加納英吉の姿を目撃してしまった。ガードしていたのはスタッフたちと、かつてテレビで何度か見たことのある、昔、総理の秘書だったカミソリ川添の老いた姿だった。

今朝、見た浜辺の情景を私はぼんやり思い出していた。海を見て立っていた川添純一郎。十数年前、何度もテレビで見た国会喚問されたあの男。

そして、浜にいて海を見つめていた車椅子の姫と加納英吉。あれらは夢の続きだったのだろうか…いや違う。あれは夢ではない、本当に見たのだ。

相当な老人の姿ではあったが、あれは確かに加納英吉だった。元加納プロ会長加納英吉、帝国海軍参謀の生き残り。政財界と太いパイプを持ち、裏社会とも繋がっていたと言われた元芸能界のドン加納英吉。

九条摂子に一生惚れ通し、彼女のためにこのやすらぎの郷を私財を投じてつくったとも噂された伝説の怪物加納英吉が…、とっくに死んだとも言われていたあの男が、姫との最後の別れをするために亡霊のごとく現れたのだ。

そして、那須から5時間かけてタクシーでやってきた及川しのぶ。かつて住んでいた308号室に入り込み、ウーロン茶を探しながら、部屋の今の住人である白鳥洋介とかみ合わない会話。

九条さんにね、お土産買ってきたの。あの方、ウナギがお好きだから。これスーパーのだけど美味しいのよ。ウナギはねレンジでチンしちゃ駄目なの、皮が硬くなるから。

それよりこうやってウーロン茶で煮るの。そうすると皮のコラーゲンがウーロン茶のタンニンでやわらかくなって…。

あの…。

九条さん、今、ヴィラにいませんよ。

えっ?

体壊されて病室棟に入ってるんです。

お悪いの?

噂だとかなりお悪いらしいです。

ウナギ食べられないかしらねえ…。

多分無理でしょうね。

やっぱりそうじゃないかと思ったんだ。

虫の知らせかしら…。夢に出てきたの。ひどくやつれた顔してたから。それじゃあウナギより歌がいいわね。あなたギターお上手だったわよね?

はい?あっええ、まあ…。

じゃあ2人でギターでデュエットしましょう。

「ゴンドラの唄」いのち短し恋せよ乙女 紅き唇あせぬ間に 熱き血潮の冷えぬ間に 明日の月日はないものを♪

ちなみに、タクシー料金7万円弱は、民代理事が払うと言うも運転手が辞退。「あの方は及川しのぶさんですよね?及川しのぶさんの昔からのファンで…、あの方、那須からずっとここまで私に歌を歌ってくださいました。リクエストにまで応えてくだすったんです。5時間以上歌いっぱなしでした。ですから料金はそれで十分」

このタクシー運ちゃんの心意気と、民代理事のタイトスカート姿が目玉であった9月4日のやすらぎの郷でした。

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ドラマ「やすらぎの郷」112話あらすじとネタバレ感想(9月5日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」112話

ドラマ「やすらぎの郷」112話(9月5日)あらすじ


突然、『やすらぎの郷』に戻ってきた及川しのぶ(有馬稲子)は、不思議と九条摂子(姫/八千草薫)の病状を察知しており、お見舞いに歌をプレゼントすると言って、姫が好きだった『ゴンドラの唄』の練習を始める。そこに、息を切らして貝田英信(藤木孝)が到着する。

ドラマ「やすらぎの郷」112話(9月5日)ネタバレ感想


命短し恋せよ乙女、その歌詞内容から『ゴンドラの唄』を歌うのはいかがなものかとマヤ。菊村さんもお嬢も思案顔の時に、高井の秀さんがやってきて

よろしいですか? 今、九条さんにお別れを言ってきました。

菊村さん:なんか話しましたか?

秀さん:少し目を開かれて自分にほほ笑みかけて一言…私なんだかずーっと死なない気がするのって。いや実は…前から描いていた姫の肖像画のデッサンを見て頂こうと思って行ったんですがところが…名倉夫妻に見せないほうがいいのではないかと止められました。

お嬢:あの…どんな絵?見たいんだけど…

マヤ:これはちょっとね…。

お嬢:うん…見せないほうがいいかな。

それはしっかりシワの描き込まれた現在の姫の老いた顔だった。

秀さん:どうしてですか?自分は今の姫のこの顔のほうが若い時分の、ただ美しいお顔よりもよっぽど美しいと思いますけどね。世阿弥の「花伝書」に従えば、若い時代の美しさは彼の言うところのいわゆる「時の花」「時分の花」です。

それとは違って今の姫の美しさは幽玄を秘めた「真の花」です。私は今の姫のお顔のほうが美しいと思います!

押し黙る3人。そしてホールでは及川しのぶが、貝田さんのピアノと白鳥洋介のギターの伴奏で、『ゴンドラの唄』を熱唱。

その夜11時52分、姫の命は天に召された…。

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ドラマ「やすらぎの郷」113話あらすじとネタバレ感想(9月6日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」113話

ドラマ「やすらぎの郷」113話(9月6日)あらすじ


九条摂子(姫/八千草薫)が息を引き取る。訃報はたちまち世間の知るところとなり、名倉みどり(草刈民代)たちは対応に追われる。菊村栄(石坂浩二)は姫の在りし日の姿を偲びながら遺影選びを手伝い、また、新聞から依頼された追悼文を引き受けることにする。

ドラマ「やすらぎの郷」113話(9月6日)ネタバレ感想


館内放送「昨夜11時52分、病室棟で療養中だった九条摂子さんが残念ながら息を引き取られました。本日午後4時よりサロンにおいて最後のお別れ会が執り行われます。尚、このお知らせは当分やすらぎの郷内部に限定し外部へは公表致しませんので皆様ご協力頂きますようお願い致します」

しかし、九条摂子の死はすでにネットニュースに流れ、マスコミが東京の事務所に押しかける騒動に。誰が情報をリークしたのかと話し合う大納言とマロ、それにマヤとお嬢。

最後にマヤが「人って随分慌ただしくパーッと逝っちゃうもんなんだね。いっつものんびりしてた姫がねえ…」に、神妙な面持ちの4人。

遺影選びをする菊村さんと井深凉子。野際陽子さん、まだ出演されており、その姿に驚きながら、菊村さんの言葉です。

この前、秀さんが私に言った一つの言葉を思い出していた。「花伝書」の中で世阿弥が言った「時の花」という言葉と、「真の花」という言葉。確かに若い頃の姫の写真には輝くばかりの時の花があった。しかし年取ってからの姫の姿には、その人生の深さを秘めた幽玄といっていい濃厚な美があった。

世の中にはあまたの女優たちがいる。皆それぞれに若い頃は美しい。けれど、かつての美しさにいつまでも必死にしがみつき、なんとかその頃のいわば時の花に固執して小ジワを隠し白髪を隠し、衰えの中に咲く真の花に気がつかないで一生を終えていく者たちもいる。

だが姫の美しさはそれとは違った。歳月の育んだ彼女の美しさはまさに今、さらに輝いていた。それは秀さんが描いた小ジワだらけの姫の絵に最も近いものだった。

菊村さん:これ…いいんじゃないかな。

井深凉子:これだね。

菊村さん:これにしよう。

井深凉子:うん。

姫の密葬は4時から始まった。

本葬の弔辞を依頼されるも辞退する菊村さん。同じく弔辞を民代理事に頼まれたお嬢は、勝手にヤマモト先生に生地を頼んで着て行くドレスを発注。

バーカサブランカ。弔辞を頼まれなかったマヤが膨れっ面で、菊村さんの代わりに弔辞を読むことになった大納言とお嬢、それにマロの4人。

マヤ:どんな服着て行くの?

大納言:いやどんな服ったって喪服はこれ一張しかないよ。

マヤ:普通はそうよね?それをお嬢はねデザイナーに頼んでお洋服デザインしてもらうんだって!

お嬢:姫の本葬の晴れ舞台に白川冴子が弔辞を読むのよ!テレビやマスコミだってみんな来るのよ!

マヤ:馬鹿じゃないのあんた!

お嬢:何が馬鹿なのよ!

マロ:まあまあまあ…ちょっと…もう、よそうよ。

大納言:じゃあ…じゃあこうしよう。マヤ姉、俺の代わりに弔辞読む?

ここでハッピーちゃんがカウンターをバン!と激しく叩き

やめてください!!皆さん、年取って変になってます! 一体誰のためのお葬式なんですか?亡くなった九条さんのお別れの式じゃないんですか?九条さんお亡くなりになったんですよ?白川さんがどんなものを着たって九条さんはもう見られないんですよ…

シュンとなる4人。良くぞ言った!ハッピーちゃんと書いてまた明日です。

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ドラマ「やすらぎの郷」114話あらすじとネタバレ感想(9月7日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」114話

ドラマ「やすらぎの郷」114話(9月7日)あらすじ


九条摂子(姫/八千草薫)の本葬は東京で行われることになり、小さくなった姫のお骨とともに多くの人たちが出発する。菊村栄(石坂浩二)は静まり返った施設で追悼文の執筆に取り掛かるが、思いがけず名倉修平(名高達男)に誘われ、高井秀次(藤竜也)、白鳥洋介(上條恒彦)とともに姫の見事な最期について話を聞くことに。また、及川しのぶ(有馬稲子)が姫の枕元に置いていったという一冊の詩集の存在を知る。

ドラマ「やすらぎの郷」114話(9月7日)ネタバレ感想


名倉理事長:先生のご心配は杞憂でした。九条さんは全く苦しまれず眠るがごとき大往生でした。

菊村さん:ありがとうございます。

名倉理事長:いやいや私の手腕じゃない。九条さんご自身の見事さですよ。あの方にはもうだいぶ前から死を受け入れる覚悟がおありでした。若輩者が先輩たちを前にこんなことを言うのは気が引けますがね…。昔、尊敬する恩師からこういうことを言われたことがあります。

死に臨んでの最も有効な処方箋は「納得」という二文字であるとね。九条さんは十分納得されて死というものに向かわれたと思います。あの方は本当に立派な方でした。

白鳥:一つお尋ねしていいですか? 今おっしゃられた最後の時の納得というのは本人にしか分からない気がするんですが看取られた先生にはお分かりになるものですか?

名倉理事長:死の時だけを見ても分からんと思います。でももっと前からその人を見ていれば…少しは分かるような気がするんです。それからこれは奢った言い方かもしれませんが死に顔を見るとはっきり分かります。

死の時の苦しみをそのまま引きずった苦痛の表情のままの死に顔もありますが…ほとんどの死に顔は何分か経つと平和な…安らかな表情に変わります。私はその表情の変わっていく時間が納得のための時間じゃないかと思ってます。

九条さんの場合、心臓が停止した時からすでにもう安らかな死に顔でした。あの方はもう生きてらっしゃる最後の頃から死を…納得して受け入れられていた気がします。

これは私の医者としての浅はかな考えかもしれませんが死には逝く死と遺される死と二つの形の死があると思うんです。逝く側の死にはもちろん覚悟はいりますが…遺される側の死にも覚悟が必要です。

及川しのぶさんが突然見えたでしょう? あの出現は実に不思議でした。単なる認知症の徘徊だったとも言えるし虫の知らせだったと言うことも出来るでしょう。ただね、あの人、まるで忘れものみたいに九条さんの枕元にポンとこの本を置いてったんですよ。マリー・ローランサンの詩集なんですがね。

その中のここの「鎮静剤」というこの詩のところに、しおりを挟んでわざわざ線まで引いてあるんです。こんな詩なんですがね。

「退屈な女よりもっと哀れなのはかなしい女です」「かなしい女よりもっと哀れなのは不幸な女です」しのぶさんがわざわざここへ来たのはこの詩集を届けるのが目的だったんじゃなかったかと私は思っているんです。

ウナギは単なる付け足しでね、実はこの詩を九条さんに見せて自分の悲しみを伝えたかったんじゃないかと。この詩の最後がこう結ばれてます。

「追はれた女よりもっと哀れなのは死んだ女です」「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」、つまらない話をベラベラと一人でしゃべりすぎました。これ以上しゃべると高井さんに軽蔑されそうです。

あっそろそろテレビのワイドショーが始まります。

そして、テレビ画面にはワイドショーの大下容子アナ。「昭和の大女優・九条摂子さんの葬儀がしめやかに行われています」「なんという数の弔問客でしょう」「白川冴子さんの顔が見えます」「水谷マヤさん真野六郎さん大納言こと岩倉正臣さんが今お焼香をあげています」「演歌の大御所三井路子さんの顔も見えます」「今、四宮道弘さんのインタビューが始まったようです」

「四宮道弘さんのインタビューが続いていますがこの模様はまた後ほどお送りいたします」「昭和平成を生き抜いてきたこの世紀の天使へのお別れに、これほど多くの人が集まって涙を流しているというこのことは、九条摂子さんが時代を超えていかに多くの方に愛されてきたか、その証しと言って過言ではないでしょう」「九条さん安らかにお休みください」「私たちはみんなあなたのファンでした」

一度、書き上げた追悼文を握りつぶした菊村さん。そして名倉理事長から借りてきたマリー・ローランサンの詩集を飲み返して…、菊村さんの頭の中では及川しのぶが、以下の一節を朗読。

退屈な女よりもっと哀れなのはかなしい女です。かなしい女よりもっと哀れなのは不幸な女です。不幸な女よりもっと哀れなのは病気の女です。病気の女よりもっと哀れなのは捨てられた女です。

捨てられた女よりもっと哀れなのは寄る辺ない女です。寄る辺ない女よりもっと哀れなのは追はれた女です。追はれた女よりもっと哀れなのは死んだ女です。死んだ女よりもっと哀れなのは…。忘れられた女です。

おそらく、やすらぎの郷始まって以来、最も長いセリフをご苦労様でした、名倉理事長。

※寄る辺ない:身を寄せるあてがない。頼りにできる類縁の者がいない。

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ドラマ「やすらぎの郷」115話あらすじとネタバレ感想(9月8日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」115話

ドラマ「やすらぎの郷」115話(9月8日)あらすじ


九条摂子(姫/八千草薫)の追悼文を書き上げた菊村栄(石坂浩二)は、亡き妻の律子(風吹ジュン)が姫のように納得の最期を迎えたのかどうか、思いを巡らす。一方、栄と同じく名倉修平(名高達男)から姫の死に対する覚悟について聞いた高井秀次(藤竜也)は、描き続けてきた姫の肖像画を燃やし始める。その夜、白鳥洋介(上條恒彦)が奏でる葬送のラッパが『やすらぎの郷』に静かに響きわたる…。

ドラマ「やすらぎの郷」115話(9月8日)ネタバレ感想


名倉理事長:実に素晴らしい追悼文ですね。早速ファクスで東京に送ります。

菊村さん:理事長にお聞きしたお話が文章の核になってくれました。

名倉理事長:お恥ずかしい。九条さんの霊もきっと喜んでくれるでしょう。それに加納の親父も感謝すると思います。

菊村さん:聞いちゃいけない事かもしれませんが、加納さんこの前、姫にお別れに見えたんですね。

名倉理事長:ご存じでしたか。

菊村さん:あの朝、浜におられるのを偶然、上から見てしまいました。

名倉理事長:親父ももう本当は動けない体なのに無理して九条さんと別れに来たんです。悪名の高かったああいう人でしたが九条さんに対しては一生かけて全く純粋に愛を貫きました。

菊村さん:おいくつなんです?今。

名倉理事長:99歳です。

菊村さん:一緒にいらっしゃったのは高平総理の秘書だった川添純一郎さんだったんじゃないですか?

名倉理事長:それも見られましたか。あの人は戦時中の海軍時代からの親父のいわば刎頸の友でした。例の事件以来親父に付き添って山の中でひっそり暮らしてます。親父の唯一の心を許した人です。あの日は本当の九条さんとの別れで…。だから葬儀にも一切出ませんでした。

菊村さん:遺される覚悟が出来てたんですね。

遺される覚悟、名倉理事長にその日言われたその言葉が今も心にあった。死に際しての最も有効な処方箋は納得という2文字であるという話。

律子は果たして納得して死んだのか?律子の死に顔は安らかなものだった。あれは納得した死に顔だった。もしかしたらそうでなかったかもしれないがそう思いたいと私は思った。

●その日の夕刻葬儀に参列したバスが帰ってきた。水谷マヤが菊村さんの部屋を訪ねてきて…、

お疲れ。どうだった?

うん。いい葬儀だった。

テレビでちらっと見たけど随分盛大だったみたいだね。

うん。

お嬢の弔詞はどうだった?

良かったよ。あの人にしちゃ上出来だったんじゃない?変に芝居がかることもなくて。珍しく心があふれてたわ。マジにね、声詰まらせちゃって涙と鼻水と一緒に出しちゃったもんだから私慌ててハンカチ取り出したのよ。そしたらひったくってチーンって鼻かんでさ、信じられる?そのばっちいハンカチ私に返すのよ。

で、結局お嬢の衣装はどうなったんだ?

大村さんの時と同じ。慌てて引っ張り出したらしくて背中に畳みじわがついてた。昔だったらそんなしわ絶対に付き人がつけなかったもんだけど…、今の私たちにはそんな人いないから。

感動的なシーンもあったのよ。ファンの方がたくさん集まってきてね。2000人ぐらいいたのかしら?みどりさんがあの方たちにもお焼香して頂きましょうって、急遽、香炉の数を増やして中に入って頂いたのよ。そしたら会場がお香の煙でいっぱいになっちゃって。

1時間ぐらいその列が続いたかしらね。もうもうと立ち込めてた煙が晴れてきて…香炉を並べた台の上にチカチカ光るものがいっぱい見えるの。なんだろうってマロが近づいて…それから振り返っていきなり叫んだの、おいお賽銭だぜ!って、私たちも近寄って確かめて…誰も…ひと言も声出なかった。

そしたらマロが大きな声で泣き出すのよ。もう恥ずかしくなるような大声で。一般の方たちはほらお香典なんて持ってこないでしょ。だからどなたかがポケットから小銭を出してその香炉の台の上に置いたのね。で、あとから来た方も続いてそれにならったんだと思うわ。チカチカチカチカ光ってるの。私も思わず泣いてた。

それは良かったな。さすが姫だね。

うん。

こっちは名倉さんとゆっくり話をしたよ。

どんな話?

姫は全く苦しまず眠るように息を引き取ったそうだ。

本当…。

それにその時の姫の死に顔がさ最初から本当に安らかだったって。あれはよほど前からちゃんと死に対する覚悟が出来ていたんだろうなってさ。

さすがね…さすが姫ね…。

●その日、夕暮れに入り江のほうから1本の煙の立ち上るのを見た。

菊村さん:何を燃してるんですか?

中里:キャンバスですよ。秀さんが自分の絵を燃やしてるんです。

●海岸で秀さんと菊村さん二人の会話。

絵を燃してるんですか?なんの絵です?

姫のお顔を描いた肖像画です。

どうして燃しちゃうんですか?

名倉先生のお話を伺って自分の描いた絵が恥ずかしくなりました。先生がおっしゃった姫の覚悟。それと死に際しての納得を自分は全く描けませんでした。…ハハハ!、白川冴子さんやマヤさんの絵はまだ途中ですけれどもこれは完成させます。

お嬢たちの絵も…肖像も描いてらっしゃるんですか?

…密かに。あの方たちにはまだ覚悟がおありではないようですから自分でも描けると思います。

●バーカサブランカ、マロと大納言、それにハッピーの3人。

ん?なんか聞こえるか?

ハッピーちょっと(レコードの)音下げて。

…白鳥さんだ。

送葬のラッパだな。

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ドラマ「やすらぎの郷」116話あらすじとネタバレ感想(9月11日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」116話

ドラマ「やすらぎの郷」116話(9月11日)あらすじ


九条摂子(姫/八千草薫)が旅立って10日が経ったころ、なんの前触れもなく菊村栄(石坂浩二)を孫の梢(山本舞香)が訪ねてくる。久しぶりに会う梢は大人びた雰囲気をたたえており、栄は少し戸惑いを感じる。聞けば、善福寺の家は取り壊され、親元を離れた梢はパートナーの男性がいるという。

ドラマ「やすらぎの郷」116話(9月11日)ネタバレ感想


あの家がもうない。生まれた時からずっと暮らした善福寺の土地が人手に渡った。戦前戦中、昭和平成、私の育ってきたふるさとがなくなった。私が子供の頃、善福寺はまだ武蔵野の雑木林が残り、うっそうとした森に囲まれた2つの池には秩父の山から来た伏流水がゴボゴボといくつかの泉を湧かせていた。

父を送ったのも善福寺だった。母を送ったのも善福寺だった。律子と世帯を持ち両親と暮らした古い家を壊して新居を建てたのも善福寺だった。いくつもの作品を書いてきたのもあの家の小さな書斎でだった。

律子が一郎を産んだのもあの善福寺の家でだった。そのふるさとが消えてしまった…。

梢が菊村さんの部屋にやってきて、同棲している彼氏の話になり…

彼も学生か?

ううん仕事してる。社会人…。

IT関係の会社やってる。社長よ一応。

一体いくつだ?

52。バツイチ。子供が2人、奥さんのほうにいる。実は彼、今離婚訴訟中なのよ。奥さんがどうしても別れてくれないんで困ってるの。それもあってパパたち怒ってるんだけど。だから私もう、ああこれはおじいちゃんに相談するしかないなって。

待て待て待て…待て!一郎あっ…パパ今いくつだ?

49。もうじき50。

そうだろう?父親よりずっと上じゃないか、年が。

そうなの。だけどそんなこと問題になる?あっちのほうだってまだギンギンだし。

えっ…な…なんてお前…なんて…はしたない!

とにかくおじいちゃん会うだけ会って。実は今、外で待ってるの。門の外で。電話したらすぐ来るから。

駄目だ!駄目だよ。

ね、落ち着いて。会ったらいい人ってわかるから。

ああ…だから落ち着こう落ち着こう落ち着こう、落ち着こう…。お…お…おじいちゃんがまず落ち着く。それでうんあの…考える。うん考える。

会うだけ。

いやだからさ!わかったからさ少し考えさせてよ!

うーん…。

わかった、わかった。よしわかった。会おう。会いましょう。

ありがとう!

ああ…ただし!1時間だけちょうだい。ね?1時間。その間におじいちゃん気持ちの整理をするからさ。ね?

そんじゃ1時間経ったら連れてきていい?

はい。

…とんでもないことだ。とんでもないことが身近に起こった。

こんな感じだったでしょうか。善福寺の家を菊村さんに相談もせずに売り飛ばした息子の一郎夫婦は、目黒のマンションに移り、今は2人で海外に遊びに行ってるとのことで、やはり財産は子供に残すべきじゃないと、財産が無い庶民の独り言です。

菊村栄の孫娘・梢を演じる山本舞香プロフ紹介

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ドラマ「やすらぎの郷」117話あらすじとネタバレ感想(9月12日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」117話

ドラマ「やすらぎの郷」117話(9月12日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は心の準備もできないまま、息子より年上で妻子持ちという梢(山本舞香)の同棲相手、湊勇一(松井誠)と会うことになる。栄は努めて冷静を装うが、梢のある衝撃の事実を知り血圧が上昇。さらに、梢から不倫をしたのは「おじいちゃんの遺伝」だと言われ、逆上してしまう!

ドラマ「やすらぎの郷」117話(9月12日)ネタバレ感想


梢:おじいちゃん、紹介する。湊勇一さん。

湊勇一:勇一です。おじいちゃんの大ファンです。お目にかかれて光栄です。

菊村さん:まあ入りなさい。君はここだ。梢こっちへ来い。

湊勇一:お邪魔します。湊勇一と申します。こういう事を今…(名刺を差し出す&咳き込む)。

菊村さん:ハハハ…たばこはお嫌いか?

湊勇一:すいません。どうも煙が…。

菊村さん:それじゃ大変ですね東京に住むのは。東京っていうのはまあ排気ガスとかいろんなのでこううわ~っと…。恐らくあなたの肺は真っ黒だ。

湊勇一:こいつ、今、腹に子供がおりまして。

梢:妊娠してるの。3カ月なの。

菊村さん:い…いくつか、きっ…君に質問をしたい。生年月日と出身地それから両親の名前とそれから現住所…。
そして学歴も示したまえ。

湊勇一:はっ。1965年2月11日東京葛飾柴又生まれ、両親の名前は勇三とたみ。70年5月たみ死亡。父勇三は90年死亡。学歴は麻布高校を経て東大法学部を卒業しています。

菊村さん:フン!現在の年収は?

湊勇一:年によって違いますが大体3500万ほどです。

菊村さん:フン!君はどうやら妻子をお持ちのようだが、梢と交際の時奥さんとはどういう状態だったんだ?梢はそれを知っているのか?現在君は離婚訴訟中だそうだがそれは梢との不倫が原因か?それともそれ以前の…

湊勇一:不倫が原因です。

菊村さん:不倫が原因!?

湊勇一:はい。

菊村さん:フン!

湊勇一:不倫ですが2人とも真剣です。

菊村さん:フン!

梢:おじいちゃん、私も真剣なの。

菊村さん:そういうのをな、反社会的ふしだらと言うんだよ!

梢:でもその反社会的ふしだらは多分おじいちゃんとおばあちゃんの遺伝じゃないかって私思うの。

菊村さん:遺伝!?

梢:おじいちゃんは38歳の時18歳の若い女優さんと不倫してるし、おばあちゃんはおばあちゃんで高井秀次さんっていう…

菊村さん:聞いたようなことを言うな!

梢:でも聞いたもん。

菊村さん:誰に?

梢:パパに。

菊村さん:あのな、その頃パパはまだガキだよ!

梢:ガキでも知ってて傷ついてたって!

菊村さん:はあ…はあ…

湊勇一:まあまあ、おじいちゃん冷静になりましょう。

菊村さん:ああちょっと待って…

お嬢:どうした?めまいがするの?何?血圧計?やだ。

湊勇一:失礼ですがもしや…。

マヤ:水谷マヤと申しますけど。

湊勇一:やっぱり!存じてます。あなたは?

お嬢:あら…?白川冴子と申します。私の顔はご存じない?

湊勇一:あなた、女優さんですか?ハハハハッ…。

お嬢:失礼な人ね。自己紹介ぐらいちゃんとなさいよ。

湊勇一:失礼しました。彼女のパートナーで湊勇一と申します。

菊村さん:麻布東大出でね、年収3500万。

湊勇一:たばこ、ご遠慮ください。今、彼女妊娠3カ月で。

お嬢とマヤ:えっ!?

菊村さん:お嬢、遠慮なんかすることないよ。どんどん吸いなさい。ここは俺の部屋だ。人にとやかく言われるようなね場所じゃないんだからさ。

マヤ:栄ちゃん…

お嬢:血圧200超えてるよ。

マヤ:やだ。

お嬢:ねえ横になろう。

菊村さん:わかったわかった…お嬢…証人になってくれ。俺がここで脳卒中で今死んだら、あいつらが明らかに下手人だからな!

お嬢:わかった。横になろう。ねっ。

マヤ:横になりなさい。

菊村さん:真犯人だぞ。真犯人だお前らは!

マヤ:名倉先生に電話しとくからね。あとは私たちに任せて。

お嬢:寝ててね。カサブランカ行こうか。

マヤ:うんそうしよう。ちょっとあなたたちこっちいらっしゃい。

お嬢:行きましょう。


バーカサブランカ。

お嬢:ハッピーちゃん、こちら菊村先生のお孫さん。

ハッピー:あら!

梢:梢です。

ハッピー:ハッピーです。

お嬢:それからこっちは…。

湊勇一:その男です。

マヤ:ふふ~ん。

お嬢:ああ…。

マヤ:ふざけてるわ、あなた。

湊勇一:私ですか?

マヤ:そうよ。

湊勇一:ふざけてる気は全然ないんですけど。

お嬢:麻布東大ってそういうこと教えないの?

湊勇一:教えません。

マヤ:妻子持ちが浮気しちゃいけないってことも?

湊勇一:浮気じゃありません。

梢:愛し合ってるんです私たち。

湊勇一:「男と女はそういうものです」。「動物だから仕方ないンです」。これはおじいちゃんの名作「夜の海」の中で主人公の言った名ゼリフです。芯を食ったセリフだと思いませんか?そういう経験なかったんですか、お二人?自分を動物だと思った経験?

血圧が少し下がったようだった。いい年をして人目もはばからず逆上した自分が恥ずかしかった。おじいちゃんの遺伝だと梢は言った。落ち着いて話さねばと自分を叱った。


お嬢を知らないと言い放った湊勇一(松井誠)ですが、これは倉本先生一流の洒落でしょう。演じた松井誠さん、記憶が確かであれば、お嬢こと浅丘ルリ子さんが石坂浩二さんと離婚した後、長く付き合っていたのが、この大衆演劇出身の俳優・松井誠さん。 いわゆる元カレ。

昔、結婚していた人や付き合っていた人を共演させるというキャスティングは、歳を取ると若い頃のいさかいは解けて無くなるという暗示なんでしょうか?それにしても湊勇一52歳、嫌な奴です(笑)。

松井誠さんオフィシャルサイト
http://www.makotonokokoro.net/


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ドラマ「やすらぎの郷」118話あらすじとネタバレ感想(9月13日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」118話

ドラマ「やすらぎの郷」118話(9月13日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)は降圧剤を服用し、気持ちを落ち着けて再び梢(山本舞香)と湊勇一(松井誠)に対峙する。しかし、梢の来訪の真の目的を知り、栄の血圧は再び急上昇!今度は、涙までがにじんでくる…。

ドラマ「やすらぎの郷」118話(9月13日)ネタバレ感想


梢はおじいちゃんに何をしてほしくてここへ来たんだ?パパやママたちとの仲直りの仲介か?

お金が要るの。

いくら?

1500万。

1500万!?1500万といえば大金だ。そんな大金なんで要るんだ?

慰謝料、この人の奥さんとの離婚調停で別れるために5000万いるの。3500万はなんとかしたんだけど1500万どうしても足りないの。

ああああ…梢お前お前それその…、おじいちゃんから貸してほしいと言ってるのか?それともくれと言ってるのか?

湊勇一:あのですね…

君は黙ってなさい!これはね私と梢との間の話なんだよ。君が口を出すような問題じゃない!席を替えたまえ!梢、おじいちゃんにそんな金あると思うのか?

ある。おじいちゃんの遺言の下書き見ちゃった。おじいちゃんの書斎で。私に3000万渡すって書いてあった。それを今、前倒しでくれると嬉しい。それからおばあちゃんが死んだ時、おばあちゃんの遺した財産もあった。あれは2分の1おじいちゃんにいって残りの2分の1はパパ。だから私にももらう権利がある。

それと2人の生命保険もある。もっと言うと、おじいちゃんには死後50年通用する、これまでに書いたものの知的財産権がある。

あの男の入れ知恵か?

湊勇一:いやそれは…

なるほどっ!君たちはどうやら法律を調べてるらしい。だが…残念でした!それはね、遺言のない場合だけで遺言のある場合は遺言が優先するんだよ。だからおじいちゃんはすでに公証人を立てて銀行の信託にそれを預けてある。

確かにお前は相続人の一人で3000万はお前に渡る。但し、それはあくまでお前にだ!孫のお前に渡るんだ。こんな男の女房への慰謝料に使われるんだったら俺は残さん。今日にでも銀行の信託に電話を入れて遺言をもう一度書き直す。そんな事に俺の遺産は使わせん!

…情けない。なんとも情けない。おじいちゃんの遺産はなおじいちゃん一人で作ったもんじゃないんだ。おばあちゃんと一緒に積み上げたものなんだ。50年間…苦しい時もあって…二人一生懸命働いてそうしてコツコツと積み上げたもんだ。

おじいちゃん一人の遺産なんかじゃない。おばあちゃんと二人で築き上げた財産だ。そんな関係のない男の女房に渡すような安っぽい金じゃない。甘ったれるんじゃない。この話は断る。

お嬢:そのとおりだと思う。
マヤ:ねえ、あなたたち甘いわよ。

梢:わかった。ごめんなさい。帰ろう。

ハッピー:すみません、お金頂きます。4550円、消費税込みです。

せっかく頼って訪ねてきたのに冷たく追い返した孫の後ろ姿…、しかしあの時、許せなかったのだ。同時になんとも情けなく切なくそしてなんとも寂しかったのだ。

孫は息子夫婦と一緒に我々から離れて暮らすようになりだんだん我々から遠ざかっていった。そして妻の逝った今、私は一人…このやすらぎの郷で一人暮らしている。

私の育ったあの善福寺も今や無縁の土地になってしまった。全てが私から去っていったのだ。時代はそうやって移り変わっていくものかもしれないが、私はどうしようもなくただ寂しかった。

こんな感じでしたが、湊勇一にはかなりガッカリ。松井誠さんのブログを読んでいたら「やすらぎの郷主演」とご自身のことを書いていましたが、そういった性格が演技に現れていたような(?)

※さすがにブログの「主演」は削除したようです。というか、ブログのプロフィール写真が、テレビの映り栄えと全く違うので、これを修正すべきだと思うのですが、余計なお世話ですね。

松井誠さんオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/makoto-matsui/


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ドラマ「やすらぎの郷」119話あらすじとネタバレ感想(9月14日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」119話

ドラマ「やすらぎの郷」119話(9月14日)あらすじ


梢(山本舞香)たちとの騒動翌日、菊村栄(石坂浩二)のヴィラを松岡伸子(常盤貴子)が訪ねてくる。梢と話をしたという伸子は、梢がいま、終末医療に携わる医師を目指し医学部で学んでいることを栄に告げる。その理由を聞き、栄は頭を殴られたような気持ちになる…。伸子が去った後、意外な人物が栄の前に現れる。

ドラマ「やすらぎの郷」119話(9月14日)ネタバレ感想


梢さん、今まで大学に通いながら介護の勉強してらしたの知ってます?もっときちんとやりたくなってそっちの勉強を本格的にしてお茶の水の医療大学、受け直してこの春受かって、今はそっちの医学部に通ってらっしゃるんですって。

あいつ、介護士になるつもりですか?

いえ最終的にはお医者さんを目指してらっしゃるそうです、終末医療の。第一目標は介護士らしいですけど。

それは…私のためですか?

いえ湊さんのためだそうです。

…そういう奴です。

でも私ちょっと打たれたんですよ。奥様が亡くなる前…認知症になられた時、先生、パートの介護士さん雇われましたでしょ?その方、先生にとっては良かったかもしれないけど奥様への対応はかなり荒っぽくてひどかったみたいですね。先生が缶詰めでお留守の間なんか…その扱い見て、梢さんかなり心の中で傷ついてたみたい。よその人だからしょうがないって抑えてたけど、でも時々我慢出来なくなって…。

突然、あの頃の小さな事件が記憶の中からパッとよみがえった。ある日、梢が「介護士を代えて」と泣きながら私に言ったことがあったのだ。

その時、私は忙しさの中で「余計なことを言うな」と梢を怒鳴った。「たまにしか来ないのに余計なことを言うな」と。だが実を言えば、介護士の扱いに私も密かに疑問があったのだ。一度ならず私はその介護士が律子を手荒く扱うのを見ていた。

しかし私には何も言えなかった。今、その介護士に辞められては困るし…第一、律子は昔の律子ではなく判断力も知性も失った…酷な言い方だがもはや人でない動物のような律子だったのだ。

そのことがあって梢さん、人の最後のことを考えるようになってたみたいですね。結局、人の最後を看るのはその人の親族しかいないんじゃないかって。だから梢さん、お医者さんへの道を改めて選んだし…。

それはね先生、もちろん湊さんのことが主でしょうけど先生のことだってちゃんと頭にあったと思うんです。

ガンと頭を殴られた気がした。孫への反省と愛しさが私の中に突然湧いた。


伸子が帰るのと同時に、また別の女性が菊村さんの部屋にやってきて…、

先ほど出ていかれたのが伸子さんですよね?

あなたは?

倉林リカコと申します。真野六郎の娘です。少しお話し出来ますか?

マロの娘にしてはしゃんとした女性だった。年の頃は30半ばぐらいか、確か孫がもういると言っていたから。

あの方、だまされてるんじゃないでしょうか?父に。父、だますのうまいですから。

だますってどういうふうにですか?

前科がありますから結婚詐欺の。はい、3回ほど。

あ…あの…以前のことはよくわかりませんけどね、そういうことはないんじゃないかなあ。2人とも真剣に愛し合ってるみたいだし…ええ。

引っかかってることが一つあるんですね。年の差はいいんです。これちょっとわかってもらえないかもしれないけど…伸子さんって、聞いたら今35歳だっていうんですね。私も今年35なんです。嫌なんです。

絶対に嫌なんです!もっと若いとかもっと年とってるとかそれならそれでまだ許せるんです。私とちょうど同い年だってことがどうしても不潔で許せないんです。これが36歳とか34歳ならまだ許せるんです。35ってとこが許せないんです。絶対に嫌です。これだけは譲れません。わかるでしょ?

わかります…(わからなかった)。

同い年の人をママって呼べますか?

はい…

呼べないでしょ?

いやあの…その…もっと若ければ呼べるんですか?

呼べます。

たとえ二十歳の女の子でもですか?

呼べます。その場合はむしろほほ笑ましいです。相手に対する愛情も湧きます。相手が私より1つでも年上ならそれは当然もうお母さんです。でも35…同い年っていうのは引っかかります、私。生々しくて絶対に嫌です。

はあ…

生々しいでしょ?そう思いませんか?

ああ…はい…。不思議なことにこだわるもんだと思った。この娘はやっぱりマロの娘で常人と違う思考回路を遺伝的に備えているのだと思った。しかしその時いきなり唐突にアザミの顔が私の脳裏に飛び出してきたのだ。そして同時に梢の顔が…

梢の年はいくつだったか?そしてアザミはいくつだったか?同い年だったらこれは問題だ。突拍子もない発想の飛躍が私の頭を混乱させた。

介護されている律子さんの映像が生々しく、現実を忘れるために浅丘ルリ子さん公式のインスタグラムです。


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ドラマ「やすらぎの郷」120話あらすじとネタバレ感想(9月15日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」120話

ドラマ「やすらぎの郷」120話(9月15日)あらすじ


数日後、菊村栄(石坂浩二)は中里正(加藤久雅)から、三井路子(五月みどり)との結婚について相談を受ける。路子は一生に一度の花嫁姿をみんなの前で披露したいと、すでにウエディングドレスの準備を始め、『やすらぎの郷』での挙式を望んでいるという。栄はそのことを白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ)、真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)、岩倉正臣(大納言/山本圭)らに相談してみる。すると、思わぬ方向に話が転がり始め…。

ドラマ「やすらぎの郷」120話(9月15日)ネタバレ感想


梢からの速達が届いたのは翌々日の夕方だ。

「おじいちゃんこの前はごめんなさい。自分のしたことのひどさと恥ずかしさに、梢はあれから落ち込んでいます。こないだ言ったバカなお願いは全部きれいに忘れて下さい。ごめんなさい。あの日の帰り、玄関のところで偶然、松岡伸子さんにお会いして素敵なカフェに連れて行って頂きました。

やすらぎの郷の素晴らしさのことを聞いて、また現実にあの場所を見て梢は少し安心しました。落ち着いたらまた手紙を書きます。今日はとりあえずお詫びの手紙です。本当にごめんなさい。大好きなおじいちゃんへ バカな梢」

その手紙には伸子さんから聞いた律子の最後の介護に関する話は全くひと言も触れられていなかった。しかし私の心の中ではその話が重くのしかかっていた。終末期の妻への介護士の扱い、そこから目を離し逃げていた自分、気づいていたのに逃げていた自分…保安の中里が訪ねてきたのはその翌日の午後のことだ。

ちょっと相談に乗ってほしくて来ました。実は秀さんに相談したんですが先生に話せと言われて来たんです。三井路子さんの話です。お聞き及びかと思いますが路子さんと私…付き合ってます。

いい加減な気持ちじゃありません。一緒になろうと思ってます。ただ…自分は前科者です。執行猶予もまだ9カ月あります。こんな私に路子さんと結婚する資格があるんでしょうか?

結婚式を彼女は望んでます。ウェディングドレスを着て、小さくてもいいから皆さんに祝福されてここで挙式がしたいと言ってます。

理事長たちにもちゃんと話すつもりですし、その場合、彼女がここに住んで今までの暮らしは出来ないでしょうから、外に部屋を借りてそっちへ出て2人で暮らすつもりです。

許されるかどうかはわかりませんが今までどおりここで働かせてもらえればと思ってます。万一そんな事が許されるならですが…。

ウェディングドレスをどうしても着たいと彼女もう、生地まで買い込んで部屋で自分でコツコツ作ってます。ミシンも部屋に持ち込んでるんです。彼女、何度か離婚の経験があるんですが実はまだ一度もきちんと式を挙げた事がないそうです。一生に一度、花嫁姿をみんなの前で披露したいそうです。

失礼なことを聞きますけど…、彼女の目的は、本当にあなたと結婚をする事なんでしょうね?ウェディングドレスを着ることじゃないんでしょうね?

両方だと思います。でももう彼女もいい年です。ウェディングドレスを着ることが彼女の最後の夢であるとするなら、その夢を自分はかなえてやりたいと思います。

なるほど。変な話に巻き込まれたと思ったもはや若くないかつてのスターがウェディングドレスを着たらどういうことになるのか?それはそれなりに成立するものなのか?それともそれは…

素敵な話だと思いますけどみんなにも相談していいですか?

お願いします。

バーカサブランカでお嬢、マヤ、大納言、マロ、そして菊村先生。

マヤ:私、彼女がウェディングドレスを着たいっていう気持ちよくわかるなあ。女性にとってウェディングドレス着るっていうのは一生に一度の夢なんじゃないかなあ。

マロ:あっそれじゃさあ、我々で2人の結婚式やっちゃおうよ、ここで。

大納言:あっそれもいいね。

マヤ:あのさあ実はね…私、ウェディングドレスって一遍も着たことないんだよね。式なんてくだらないって思ってたしさ。ドラマでも着た事なかったし。でも…一遍だけでもいいからちょっと着てみたいかな。

お嬢:私ももう一度着てみたいな…。

マヤ:あんたは着たじゃない!一遍ド派手にさあ!帝国ホテルでテレビ中継までして…。私、あの時お祝儀張り込んだのよ~。お別れになってお返ししてもらってないけどね。

お嬢:だけどもう一度着てみたい。結構私、まだいける気がする。

マロ:仮装大会だ。

お嬢:なんか言った?

マヤ:ねえ楽しくなってきたね。あっあの凉子も誘おうよ。路子には内緒にしといてさ。

お嬢:「ランラララーン」っていったらさ4組のカップルが登場するの!

マヤ:いいねえ。

話がえらいほうにぶっ飛んでいた。その年でウェディングドレスを…しかも集団で着るということが、どのように凄絶な情景を生み出すかということを想像する力が彼女らにはないらしく…

そこに秘書の風間ぬい子(広山詞葉さん)がやってきて、民代理事から電話だと呼び出される菊村先生。

電話は名倉理事長からだった。加納英吉氏の容体が急変し、私に会いたいと言っていると言われた。

※9月18日の放送はありません。次回は19日(火)になります。

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ドラマ「やすらぎの郷」121話あらすじとネタバレ感想(9月19日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」121話

ドラマ「やすらぎの郷」121話(9月19日)あらすじ


『やすらぎの郷』の創設者・加納英吉(織本順吉)が会いたがっているとの急な連絡を受け、菊村栄(石坂浩二)は夜分にもかかわらず迎えの車で加納の邸宅へと向かう。そこに待っていたのは、長年にわたって加納の参謀を務めてきた川添純一郎(品川徹)だった。

ドラマ「やすらぎの郷」121話(9月19日)ネタバレ感想


川添純一郎さんです。いや…すみません、こんな時間に遠くまでお呼びして。みどりさん、病人のほうに付き添っていなさい。菊村先生は私がお相手する。

加納とは戦時中の海軍時代から最年少の参謀仲間として戦後もずっと腐れ縁を続けてきた。「陸軍は暴力犯、海軍は知能犯」という言葉があってね。…その結束は戦後も続いた。

その一例が東京裁判ですよ。陸軍からは何人もの戦犯に絞首刑という判決が下ったが海軍からは一人も出さなかった。海軍の人間は団結力もあったし同時に変わり身も早かった。

アメリカで始まったテレビの時代を、いち早く察知し日本における電波事業を認可されたのも我々のグループの裏の行動です。加納は陰の実戦部隊として凄まじい力を発揮した。

私も評判が悪かったが、あいつも相当に評判が悪かった。だけどあいつには…昔気質の侠気があってね。その侠気が半端なものじゃなかった。だから…服役後の私の面倒も一切彼が見てくれたしね。

一度だけしか会ってない菊村先生を、どうして彼がやすらぎの郷にわざわざ誘ったか分かりますか?無論、先生の実績もあるでしょう。先生はテレビに功績を残した。だがそれだけじゃあわざわざ声をかけなかったはずだ。

多分加納は、先生の中に自分と同質のものを見ていたからでしょう。侠気ですよ。日本人の失った侠気です。先生はこれまでテレビから干された何人かの役者を局と戦って復活させましたね。

覚醒剤で捕まった真野六郎。暴力沙汰で叩かれた穴倉公平。移籍問題で干された中平剛。この時は加納のところまで押しかけて直談判している。

いい度胸だとあいつが笑ってた。他にも何人かいましたな。いずれもそのまま消えるにはもったいない役者だった。事実、ほとんどが見事に再起し結構な功績をテレビに残している。

これは先生のテレビへの愛でしょう。それを加納は見てたんだと思いますよ。だから奥さんに先立たれた先生をやすらぎの郷に誘ったんでしょう。

戦後、あいつは相当に荒い汚れた仕事も大胆にやってきた。裏社会とも関係があったし政財界の裏の工作も体を張ってやり遂げてきた。だから芸能界のドンと言われ悪名高かったし恐れられてもきたんです。

でもね、あいつはテレビが好きだったんですよ。自分が一肌脱いだこのテレビという媒体に対してはね、想像出来ないほどの純粋さでもって、いわば愛情を注いできたんですよ。

やすらぎの郷をあいつが始めた最初の動機をご存じですか?大道洋子さんをご存じでしょう。彼女の不慮の死がきっかけでした。彼女は昔、加納プロの所属でした。加納はあの子を我が子のようにかわいがってました。

しかし彼女はあいつを裏切り、よその事務所に移籍しました。怒るというよりあいつは悲しかったみたいです。だから黙って言うがままにさせました。

でもあいつの傘下のプロダクションやテレビ局は、勝手に気を回しあいつを恐れて大道洋子を使わなくなった。
それから先はご存じでしょう?彼女には仕事が全く来なくなり彼女は精神に異常を来しそのため友達もどんどん離れ、芸能界から忘れられて3年くらい経っていましたか…アパートで独り死んでいるところを、死後1週間経って発見された。あの事件が全てのきっかけでしたよ。

あの出来事は私の心にもいまだ針のように突き刺さったままだ。いや私だけではない。お嬢にもマヤにも洋子と親しかった仲間たちの心に…

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ドラマ「やすらぎの郷」122話あらすじとネタバレ感想(9月20日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」122話

ドラマ「やすらぎの郷」122話(9月20日)あらすじ


『やすらぎの郷』の創設者・加納英吉(織本順吉)が目を覚ますまでの間、菊村栄(石坂浩二)は川添純一郎(品川徹)から、加納が『やすらぎの郷』を創設するに至った最初の動機を聞く。ほどなくして加納が目を覚まし、栄はようやくついにかつての“芸能界のドン”との面会を果たす。

ドラマ「やすらぎの郷」122話(9月20日)ネタバレ感想


川添純一郎(品川徹)の言葉
加納英吉が危ういという知らせに、私は場所もわからないまま彼の隠れ家に連れて行かれた。そこには彼の刎頸の友である元総理秘書川添純一郎がいた。川添は加納英吉がやすらぎの郷をつくった動機を初めて私に語ってくれた。驚いたことにその話は、私やお嬢やマヤや凉子、みんなの共通の友人だった大道洋子の話から始まった。

あのことが全てのきっかけでしたよ。加納はすっかり狼狽しすっ飛んでいって遺体に対面した。大学病院の解剖室でね。遺体はすっかり腐乱してたそうです。その彼女の死の原因が元々自分にあるのだと加納は非常なショックを受けた。

何しろ彼女の貯金通帳には200円しか残ってなかった。それからですよ。あいつが芸能人の末路に関して深刻に考え始めたのはね。プロダクションをあいつは、解散し全てから完全に身を引いてしまった。

仕事を失った大道洋子は、心の平衡を完全に失い親しい仲間に電話をかけまくった。だがその電話は支離滅裂で、しかも常識を外れた時間に訳のわからぬことを延々としゃべるから、友人たちは皆辟易し彼女からの電話に出ないようになった。

すると彼女は逆上して怒り次々に絶交の宣言をした。そして彼女は全く孤立した。テレビで華々しい一時代を築き、大衆に夢を与えてきた者がいかなる理由があったにせよ、世間から捨てられ友人たちからも忘れ去られる。そういうことがあっていいのかと加納は深刻に悩んだようです。

あいつは長いこと、彼女のことを娘のようにかわいがってましたからね。もう一つの原因は九条摂子さんです。摂子さんは加納にとっていわば永遠の恋人でしたよ。もちろん手を握ったことすらなかった。一方的に惚れていただけです。しかしその惚れようは半端じゃなかったですな。一生を通して少年のように…あの加納がですよ、心を捧げたんです。だからあいつは結婚もしなかった。

神楽坂の芸者にみどりさんを産ませたけど正式の結婚は一度もしてません。その摂子さんがある日、加納に「私もそろそろ老人ホームにでもいいとこがあったら入居しようかな」とふっと漏らしたことがあったそうです。大衆に夢を与えてきた者が何も報われずに世の中から捨てられる。

そうして老いて死を待つだけになる。国も救わない。誰も救わない。そこであいつの考えたことがやすらぎの郷の構想でした。

加納英吉(織本順吉)の言葉
やあ先生。三途の川の岸辺に来ちまった。こっちの河原は石ころだらけでね。靄が湧いていて向こう岸は見えねえや。姫への追悼文読ませてもらいましたよ。さすが先生。素敵な文でした。

先生とはねゆっくり話したかった。あのテレビの箱は素晴らしかったねえ。あんなちっぽけな四角い箱が、惨めな敗戦から立ち直る日本人にどれだけの夢を残してくれたか。

古橋、橋爪、力道山、白井、長嶋、王…若い青年たち美しい女優さんたち。美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ、ザ・ピーナッツ、裕次郎、秀さん、勝新太郎…。

これらの人がテレビで夢を見せてくれたおかげで日本は耐えて立ち直せた…。その彼らにこの国が何か報いたのかね?テレビがね、初めて出た時、わしはこの機械に自分の人生を懸けようかとそう思った。あの頃テレビは輝いていたからね。ねえ先生。

汚れのない真っ白な処女だったんだぜ。それを金儲けばっかり考えて売女に落としてしまったんだ…!その責任は誰が取る?テレビは古典をいくつ残した?テレビの文化だ。テレビの文化なんだよ…!

はあ…もう…もう酸素はいらんぞ。窓を少し開けてくれ。天然の酸素を吸いたい。先生は山で死なれますか?海で死にたいですか?

そうか。わしは死ぬ時は海を望む。わしが死んだら死体は焼かずそのまま海に沈めてもらう。碇をつけてな。そのことは川添に頼んである。法律的にはまずいんだろう。わしは今まで何度も何度も法律を破ってきた。

ハハ…そんなもん知っちゃいねえや。わしの体を魚がついばみ骨はプランクトンや微生物が食いつくす。海底の砂に全てが返った時、わしが本当に死んだ時だ。名倉くん、少し息苦しい…。もういいから最後の麻薬を入れてくれ。


「大笑い三十年の馬鹿騒ぎ」、石川力夫という若い極道の…辞世の句だ。大笑い三十…海行かば…水漬く屍…。

加納英吉のそれが最期だった。


品川徹さん織本順吉さんの長い長いセリフに頭を垂れるのみです。

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ドラマ「やすらぎの郷」123話あらすじとネタバレ感想(9月21日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」123話

ドラマ「やすらぎの郷」123話(9月21日)あらすじ


『やすらぎの郷』の創設者・加納英吉(織本順吉)の最期を見届けた菊村栄(石坂浩二)は、近親者のみで執り行われた密葬にも立ち会う。このことで栄は『やすらぎの郷』の存続について不安に駆られ、川添純一郎(品川徹)に問うと…。

ドラマ「やすらぎの郷」123話(9月21日)ネタバレ感想


川添純一郎(品川徹)曰く、「やすらぎの郷」を維持する金は膨大に残っていて、今世紀中は十分に持つとのこと。そして名倉理事長から、菊村先生のような不安を感じる人も多そうだから、加納英吉の死については、高井秀次さん白鳥洋介さん以外には、まだ口外してはいけないと口止めされた菊村先生。

加納英吉の棺おけの中には、姫の遺骨の一部も納められ、その遺骨を持ってきたのが、姫の付き人だった川添夕子ちゃんで、彼女は川添純一郎の孫だったという設定に驚き。夕子ちゃんはドラマ当初から出ていたので、それがこのサプライズということで、見事な構成に脱帽であります。

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ドラマ「やすらぎの郷」124話あらすじとネタバレ感想(9月22日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」124話

ドラマ「やすらぎの郷」124話(9月22日)あらすじ


『やすらぎの郷』に戻った菊村栄(石坂浩二)は、名倉修平(名高達男)から許しを得た高井秀次(藤竜也)と白鳥洋介(上條恒彦)にだけ、加納英吉(織本順吉)の最期について知らせる。ところが、ここ数日、名倉みどり(草刈民代)と修平が姿を見せないことから、加納に何かあったのではと疑念を抱いた松岡伸子(常盤貴子)から、栄は外泊の理由を問いただされることになり…。

ドラマ「やすらぎの郷」124話(9月22日)ネタバレ感想


海岸で白鳥さん秀さん、それに菊村先生。加納英吉の最期を語る菊村先生の会話の相手は、もっぱら白鳥さんだけで、秀さんは砂をいじっているだけ。そして最後に一言だけ「かっこいいすね」。

そのことに心の中で怒っていた菊村先生ですが、確か秀さんがやすらぎの郷にやってきた時も、同じようにその無口ぶりに怒っていたことを思い出し、輪廻転生、諸行無常の響きあり。

加納会長は死んだんでしょ?と菊村先生に詰め寄る松岡伸子。おしゃべりなマロと付き合うようになってから、名高理事長も民代理事も大切なことは話してくれないとふくれっ面で、こんなコンシェルジュは嫌だ(笑)。

「お任せします」と言って、その場を切り抜けた菊村先生ですが、すぐにマロがやってきて、女性陣がウエディングドレスを着て大変だと、一人でペラペラおしゃべり。

昨日のシリアスから今日のヘンテコヘ。菊村先生にいたく同情して、次週はいよいよ最終週です。

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ドラマ「やすらぎの郷」125話あらすじとネタバレ感想(9月25日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」125話

ドラマ「やすらぎの郷」125話(9月25日)あらすじ


加納英吉(織本順吉)の死後、菊村栄(石坂浩二)はしばらく自室にこもり、榊原アザミ(清野菜名)が改訂した『手を離したのは私』のシナリオを読みふける。安西直美(清野菜名二役)が津波にのまれたいわきの海岸を詣でる気持ちになった栄は、そのことをメールでアザミとやりとりし、一喜一憂する。その時、白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)と水谷マヤ(加賀まりこ)がウェディングドレス姿で突然訪問してきて!?

ドラマ「やすらぎの郷」125話(9月23日)ネタバレ感想


アザミちゃん、原稿拝受。昨夜ゆっくり2回熟読した。すばらしい。3回泣いた。2,3気のついた所あり。今度逢った時話します。11月中旬、おばあちゃんの流されたいわきの浜にお参りするつもり。菊村

うれしい!!!いわきに行って下さるなら私もお伴します!連れてって下さい!アザミ

良いけど私はそのまま昔からの行きつけの磐梯熱海の温泉で休養するつもり

何という宿ですか?私もお伴します!宿の名前と日時教えて!

心臓がかすかに鼓動を打ち出した。すぐに返信を打ちたかったがはやる心を必死に抑えた。あまりすぐ打ち返すとこっちの下心をなんとなく彼女に見透かされる気がしたからだ。

磐梯熱海湯の香荘。来るなら部屋をとる

自分で取ります!住所は調べます!日にちは?

余裕を見せてまたちょっと間を置いた

11月10日から12日

了解!

いいのか?

是非是非!!

では決めよう。多分その頃は宿も空いてる筈。予約を入れとく

私もすぐ入れます!

その日に

愉しみ!♥♥♥!!

ハートマークが3つもついてた!ハートは何を意味する絵文字か…

ここでノックがして、ウエディングドレス姿のお嬢の登場。同じくマヤも「ボンジュール」とドレス姿で登場し、私とお嬢どっちが似合ってるかしら?ここへ来てお嬢のこの姿見たら唖然としちゃった。

あらどういう意味?マヤ。

だって私、自分の部屋で鏡見て、あらやだ私ってこんな…まだいけるって思ったんだけど。

でもちょっとひどいけど?

あんたも相当ひどいけど?

あらでも私はそれなりに…。

不気味。

不気味?

不気味!

ここでチャイムが鳴り、名倉みどりさんの声が館内放送に流れる。

6日前、10月26日の深夜になります。やすらぎの郷の名誉会長であり、私の父である加納英吉が99歳の人生を閉じました。故人の固い遺志により近親者のみですでに密葬を終えました。

皆様へのご報告が遅れたことを故人に成り代わり深くおわび申し上げます。やすらぎの郷の今後につきましては、万全の態勢がとられておりますので皆様がご心配なさることは一切ございません。

どうかこれまで通り、安心してお過ごしくださいますよう。尚、故人に関する追悼会その他はこれも遺志により一切行いませんのでどうか皆様、加納英吉のことはこれで全てをお忘れ頂きますように。

館内放送に耳を傾ける入居者の面々。その中には井深京子(野際陽子さん)のカット有り。

バーカサブランカ。菊村3人衆とマヤとお嬢。菊村先生が加納英吉の最期と、加納英吉がやすらぎの郷を作った理由を皆に説明。

お嬢:栄ちゃんは最期に立ち会ったの?

菊村先生:ああ。

お嬢:あとは?

菊村先生:加納さんの古い友人だけだった。あぁ、その年を取った友人から加納さんがどうしてやすらぎの郷を始めたのかってそのいきさつを聞いたよ。1つはもちろん姫のことさ。もう1つは…大道洋子のことだったそうだ。

俺を含めて…最後、あいつはみんなから孤立して死後1週間経ってから独りでアパートで死んでるのを発見されたじゃないか。加納さんはあいつのことを娘みたいにかわいがってた。だけどあいつは勝手に独立した。

そのことをみんなが加納さんに気を使って…それでテレビ界の仕事から完全に干された。そのことに加納さんはショックを受けて自分の責任を痛感したんだそうだ。

一時代、みんなに愛されたものがあんな死に方をしていいのかって…。やすらぎの郷のそれがそもそものきっかけだったらしい。

マロ:かわいかったもんなあ、あの時代の洋子は。

大納言:市川昆さんの作った有名なウイスキーのコマーシャルがあったよな。

マロ:あの時の洋子は最高だったね。

大道洋子(大原麗子)の声とスチール写真:すこ~し愛して、なが~く愛して。
(C)大原麗子

それから何日かして私は一人、福島に向かって旅に出た。

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ドラマ「やすらぎの郷」126話あらすじとネタバレ感想(9月26日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」126話

ドラマ「やすらぎの郷」126話(9月26日)あらすじ


『やすらぎの郷』を出立した菊村栄(石坂浩二)は東京に立ち寄り、律子(風吹ジュン)の墓参りを済ませた後、馴染みの居酒屋『侘助』でかつてのテレビ仲間、中山保久(近藤正臣)との旧交を温める。翌日、いわきの海岸に一人立った栄の脳裏には、さまざまな思いが去来する。そんな栄に、一人の作業服姿の男(上川隆也)が声をかけてくる。

ドラマ「やすらぎの郷」126話(9月26日)ネタバレ感想


久方ぶりに東京に出た。姫の死、そして加納英吉の死。心の混乱が頂点に達していた。東京いわき磐梯熱海と4,5日環境を変えようと思い、私はやすらぎの郷を離れた。

お彼岸に息子たちがお参りに来たらしい。花立てで花が枯れていた。それ以外、人の来た気配はなかった。律子、放ったらかしにしたままですまない。俺はあれからやすらぎの郷にいるなんとか病気もせず暮らしているが、お前と会うのも遠い日じゃあるまい。

さっき善福寺を車で通ってきた。俺たちの家がもうなかった…。あそこの土地は更地になってたよ。あの土地へ俺はもう行くことはないだろう。俺たちのふるさと善福寺は消滅した。時代は変わり東京も変わる。残酷なもんだな。ちょっと見ない間に俺たちの生きて暮らした場所が…。

翌朝、私は東北へ向かった。いわきの海は鈍色(にびいろ)に凪いでいた。6年前、ここを津波が襲い直美の体を沖へ運んだ。そんな情景は想像も出来なかった。昔、喪服には鈍色を用いた。そんなことをぼんやり考えていた。

かつて一時期、私の愛した少女がひっそり年をとり、この海を沖へ孫娘としっかり手を握り合ったまま大洋のかなたへ流されようとした。孫娘は何かに懸命にしがみつき、祖母の手を離すまいと必死に頑張ったが力尽きその手を離してしまった。

祖母はそのまま海の中へ消えた。少女はそのことを自分の罪だとした。手を離したのは、私 。

もう6年だね。

ええ…

早いもんだ。

ええ…

あんたも誰か持ってかれたかね?

ええ、知り合いを…

俺も娘、持ってかれてねえ…、娘、この先のコンビニで働いてたんだ。

こちらの方ですか?

原発だよ…原発。第一原発で廃炉作業よ。放射能も、もうだいぶ食っちまったから、いい加減もう逃げてえんだけどね…。東京オリンピックに人手とられちまって、なんでもいいからいてくれって社長に泣きつかれてさ。

金もいいから抜け出せねえのさ。中で働けるのはせいぜい15分で、それ以外はプラプラしてるだけだからさ。普通はプクプク太っちまうのさ。「イチエフ」の防護服は2L(サイズ)までだからな、着られなくなったら仕事もクビよ。

だから太っちゃえばそれでさよならだって毎日食ってんだけど…なぜか太らねえ…。この辺の浜はもう捜しても無駄だぜ。

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ドラマ「やすらぎの郷」127話あらすじとネタバレ感想(9月27日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」127話

ドラマ「やすらぎの郷」127話(9月27日)あらすじ


いわきで榊原アザミ(清野菜名)と落ち合った菊村栄(石坂浩二)は、かつての定宿、磐梯熱海の温泉宿へと向かう。顔なじみの主人(片岡鶴太郎)はアザミの顔を見て唖然呆然。栄との関係をあれこれ詮索し始める。何を隠そうその昔、栄は安西直美(清野菜名二役)とこの宿に泊まったことがあったのだ…!

ドラマ「やすらぎの郷」127話(9月27日)ネタバレ感想


しゃべる言葉が何もなかった。目の前にいるのがアザミか…直美か…6年前の事故の重みが間違いなく厳然とここには残っており、見まいと思ってもアザミの若い手が私の目をつかんで離さなかった。津波の力に抗しきれず祖母の手を離したというその若い手が…。

湯の香荘主人(片岡鶴太郎):先生ーっ!久しぶりだね。お会いしたかったよさあさあさあ、どうぞお部屋のほうへお連れさんもね。さあさあ荷物持って。さあ、お連れさんって…え…?先生…先生ちょ…ちょっと…!この人…安西直美さん?いや…いや!そんなわけない…。ちょちょちょ…ちょっと先生…。

本当に直美ちゃんじゃないの?

違うよ。

そりゃそうだよね!年がねえ。

あっちょちょちょ…!わかった!先生のお子さん?直美さんと先生の間に出来た子の…隠し子だ、えっ?隠し子いたの?

孫だよ直美の。

孫?隠し子の孫?直美さんと先生の間に出来た子の孫?

何を言ってんだよ!

わかったわかった…わかったから。

はっきり言ってくれないとわからない…!

わかったからもう!あん時もう子供作ってたの?まったくもう隠して~。もうわかった!わかった。全部わかった!

行くからな。いつもの部屋だな。

ちょっと待ってちょちょ…!先生先生…。

部屋一緒にするか?

何!?

何も2つとることはないでしょ。部屋一緒にしようか?ね、だってほらどうせ最後は一緒の布団でしょ?

わかんないよ。勝手に行くからな。

よっ!この筆上手!床上手!よいしょっと!クククク…。

何十年ぶりに来た懐かしい部屋だった。あの頃私は、映画を書くためにひと月近くこの宿にこもっていた。「かもめはかもめ」、私はまだ若く40前でちょうど脂の乗りかかった頃だった。そのちょっと前テレビで書いた「祗円物語」の舞妓の役で18歳の新人女優安西直美がデビューした。姫が置屋の女将だったと思う。

私は18の直美に魅せられ彼女もまた初仕事で私を頼った。律子と結婚して7,8年目だったか…私は直美と次第に恋に落ちた。恋といっても肉体的なものではなかった。相手はまだ二十歳前の少女だったし世間から一躍注目されて顔の売れかかったスターだったのだ。

それでも確かに不倫は不倫だった。周囲がそのことに気がつき始め、レポーターがそれを嗅ぎつけたから私は行動にひどく気を使った。しかし彼女には初恋だったらしい。思いもかけずひどく大胆に律子から私を奪おうとした。

缶詰め中のこの宿に事務所の目を盗み、ある日突然彼女は現れた。私は彼女に部屋をとってやった。

直美:1人で寝るの怖いんです。こっちの部屋で寝ちゃいけませんか?

けれど結局、私はその晩一緒に寝はしたが何もしなかった。道徳的な理由からではない。彼女のひたむきさがただ怖かったのだ。律子との生活が壊れるのが怖かった。要するに私は臆病だったのだ。そうして黙って彼女から逃げた。必死に握ってくる彼女の手を離してしまったのは私のほうだった…。


電話で菊村先生:アザミちゃん?

はい私です。

何してるの?

あんまりいい部屋で夢見てるみたいです。

いやまあ…シナリオの話は明日ゆっくりするとしてさ、風呂にでも入ってきたらどうだ?いやここのね露天風呂すごいんだよ。

入りたいです。

ハハッあっ…でもね、あの…露天風呂、男女混浴だからさ…ここの内風呂ね…内風呂もなかなかこう造りが凝ってるからそっちへ行ったらいいよ。

そうします。

時があの頃から止まったみたいだった。あの頃…有珠山が大噴火した。日航機がハイジャックされ芸能界では大麻汚染が広がって歌手たちが次々に逮捕された。テレビはやんちゃでボルテージが高かった。日本教育テレビがテレビ朝日と改称し、その記念番組で悠木千帆が自分の芸名を競りにかけ樹木希林と改名して話題を呼んだ。ピンク・レディーが世を席巻し…

露天風呂(男女混浴)で

先生?先生!先生ですよね?

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ドラマ「やすらぎの郷」128話あらすじとネタバレ感想(9月28日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」128話

ドラマ「やすらぎの郷」128話(9月28日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)と榊原アザミ(清野菜名)は、露天風呂に浸かった後で夕食をともにする。栄は、書きしたためてきた『手を離したのは私』の菊村版脚本をアザミに渡す。アザミに感激され、栄は照れ隠しに酒を飲み始めるが、このところのさまざまな気疲れと目の前に湯上りのアザミがいるという興奮が相まって、栄の理性は急速に薄れていく…

ドラマ「やすらぎの郷」128話(9月28日)ネタバレ感想


先生ですよね?本当に最高ですね。先生!私大丈夫ですから遠慮しないで先生も入ってください。

う…うん。

あっ…!これ着てるんです。大丈夫ですよ先生。

ああ…。そんなこと言ったって入れるわけないだろう。そんな若い子と…。

先生!

あっ…はい。

しゃべって大丈夫ですか?

大丈夫だよ。

いい宿ですね。

そうだろう。

なんだか夢見てるみたいです。

ここは先生の隠れ家なんですね。

昔よく来たんだよ。原稿書きにね。缶詰めになっちゃって、ハハッ。

先生、なんだかお疲れみたいです。

ああ、ここんとこいろいろ続いたんでね…。大事な人が立て続けに死んだんだ。九条摂子さんって知ってるか?

おばあちゃんからよく聞きました。天使みたいな人だったって。

ああ。

亡くなったんですね…。テレビで見ました。

加納英吉って名前聞いたことあるかい? その昔、芸能界のドンといわれた人だよ。彼に睨まれたらテレビ界では生きていかれないって局やタレントや役者から恐れられた人だ。だけどねこれには…噂が一人歩きしててね。確かにそういわれても仕方のない部分もあったんだけど実像は随分違ってた。

まあテレビ界には世間の噂とは違った人が随分いるんだ。噂では悪い人がいい人だったり。おしゃべりに見える人が無口だったり。幸せそうな人が実は寂しかったり…。加納英吉って人はねその一生を九条摂子さんに捧げた人だったんだ。彼女への愛を一生貫いた。だから…まあ女性関係はあったんだけど正式な結婚は一度もしたことはなかった。

素敵な人ですね。

ああ。九条さんが亡くなって間もなく追いかけるように彼も亡くなった。

酒を飲む前に君にプレゼントがあるんだ。出過ぎたことかもしれないけど僕が書くとこうなる。参考にまで書いたんだよ。読んだら捨ててくれ。参考にするところがあったら参考にしてもらってもいいんだけど。

全部書いてくださったんですか?

まあ…書いてみて初めてわかることもあるからね。

あっ…これは!登場人物の履歴書ですね。生まれた時から書いてある。しかも全員!

まあそれは…そのあとでゆっくり読むとして飲もうじゃないか!さあ。

はい。

アザミの体から風呂上がりの女の若い香りが匂い立った。アザミが一瞬直美に思えた。酒が急速に体の中で血管を走るのがはっきりと分かった。酒精が理性をどんどん鈍らせた。なぜかあの歌が過去から流れ込んだ。

山口百恵 ♪ちょっと待ってプレイバックプレイバック 今の言葉プレイバックプレイバック

あのほら、おばあちゃんが持ってたラブレター。あの文章はちょっとキ…キザだよね。

あれ実際におばあちゃんが大事に持ってた手紙なんですよ。

ああそうなんだよな…。先生が書いたもんじゃないんですか?

ああいやそうだ…。うんそうなんだけどそうなんだけどさ…。

♪ちょっと待ってプレイバックプレイバック 今の言葉プレイバックプレイバック

大道洋子って女優がいてね。そいつがさ一人で死んでたんだよ…。

「すこし愛してなが~く愛して」

書きたいよ俺だって…俺だって書きたいよ!書けるもん!ま~だまだ書けるんだよ!ハハハッ!だけど…だけど…本当に書きたいもんがさ…ないんだよ。視聴率なんてものはね、あんなもんか…考えちゃ駄目なんだよ!あんなものはねあれだ…あれだあれ!猫の屁だよ!猫の屁…。

直美!

アザミです。

ああ…ハハハ…

アザミ!

直美です。

えっ?そこらから先は全く覚えてない。

そこ、トイレじゃないです!

止めてください!

先生返してください!どうするんですか、それ?

いらない!

いらなくないです!持って帰ります!


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※写真とあらすじはテレビ朝日「やすらぎの郷」公式サイトからの引用になります。

ドラマ「やすらぎの郷」129話(最終回)あらすじとネタバレ感想(9月29日)


(C)テレビ朝日「やすらぎの郷」129話(最終回)

ドラマ「やすらぎの郷」129話・最終回(9月29日)あらすじ


菊村栄(石坂浩二)が榊原アザミ(清野菜名)に醜態をさらした翌朝、ひたすら自戒する栄をアザミが訪ねてくる。栄が書いた台本を読み感動したというアザミは、感謝の気持ちを涙ながらに伝える。その姿に狼狽した栄は、とうとう『手を離したのは私』に自分が心動かされた本当の理由を告げる。ところが、アザミから帰ってきた言葉に今度は栄が狼狽!その衝撃に栄の心はボキっと折れてしまう…。その夜、律子(風吹ジュン)の夢を見た栄は無性に孤独を実感。自分が帰るべき場所へと車を走らせる…。

ドラマ「やすらぎの郷」129話・最終回(9月29日)ネタバレ感想


一体夕べ、何があったのかほとんどのことが思い出せなかった。とにかくアザミを前に何かとんでもない醜態を演じてしまったらしい。

湯の香荘主人(片岡鶴太郎):おはようございます。

おはよう。

大丈夫?

ああ風呂入ったらね、やっと酒抜けたよ。

覚えてるの?先生ゆうべのこと。

ああいやいや…。

ひどかったよ~。

あんな先生 初めて見た。

いやいや面目ない。

でもあの子 最後まで健気だったよ。

えっ?

先生…前立腺 相当悪いの?

えっ?どうして?

おもらししたの覚えてないの?

えっ!?

あの子 先生の下の世話全部したんだよ。先生 あの子のこと 好きなんだね。下の世話されながらうっとりしてた。

あ…。

先生 あの子 本当はお孫ちゃんでしょ?

孫って…ち…違いますよ。

それじゃあ愛人?

馬鹿!

あっこれからなんだ。これから。

えっ?

お楽しみだね?先生。

殴るぞ…!

それはそれは。ごゆっくり!


榊原アザミ:失礼します。

どうぞ。

おはようございます。

おはよう。

あっコーヒー入ってるよ。飲むかい?

いただきます。自分でやります。

ゆうべはすまなかった…醜態をさらした…。

先生の台本 読ませて頂きました。

ああ…。
さっきまでずっと。何度も読みました。ありがとうございます。本当にありがとうございます!

余計なことして気を悪くしてないかな?

嬉しくて…本当に嬉しくて…。何度も泣いてしまいました。直された箇所に泣きました。新しく先生が加えてくださったシーンに心が震えて嗚咽しちゃいました。まだ今私泣きじゃくってます。

喜んでくれたなら嬉しいよ。

そんなレベルの問題じゃないです。涙の深さが全然違いました。先生がいつかどこかでおっしゃってた「子宮で泣かせて睾丸で笑わせろ」って…おっしゃってた意味がよくわかりました。

私が読んで頂いた台本は、本当に上っ面の…大震災の事実におんぶしたただそれだけのお涙ものだった気がします。

そんなことはないよ。あの震災の津波の中で、おばあちゃんの手を離した後悔や涙は僕なんかにとても書けないもんだよ。

先生がわざわざ私なんかのために何日もかけて、こんなに丁寧にわざわざ原稿まで書いて頂いておまけに一人一人の登場人物の履歴の年表まで作って頂いて…本を書くことはこういうことなんだって、それを実際に示して頂いて私…先生の優しさに泣きました。

あっいや…そんなことはないよ。俺は優しくなんかない。優しく見えたとしたらそれは俺がずるいからだよ。僕が君の本に打たれたのはね…というかドキッと心に響いたのはね…。「手を離したのは私」っていう君の正直な告白なんだよ。本当言うとね…。

君よりずっと前に…君のお母さんが生まれるよりさらに前に…おばあちゃんの手を離したのは…私なんだよ。手を離したのはそもそもこの俺なんだよ。おばあちゃんと私は愛し合っていた時期がある。おばあちゃんまだ若くてびっくりするほど今の君によく似てた。おばあちゃんはひたむきに私を愛してくれて必死に俺についてこようとした。

でもね…その時俺はすでにかみさんがいたんだよ。おばあちゃんのひたむきさが怖くて卑怯にも俺は捨てて逃げちゃったんだよ。俺はかみさんも愛してたからね。だからね…彼女の手を離したのは君よりずっと前に私だったんだよ。だから君の本を直したのは彼女への…贖罪の意味で直したんだ。

違うんです…。

違わないんだよ。

違うんです!

何が違うんだい?

先生に謝らなくちゃならないことがあります。

どうしたの?

私…先生をだましてました。

だました?

読んで頂いたあの台本、本当は私が書いた本じゃありません。私の彼が書きました。もちろん元は私の体験です。彼と話して一緒に考えました。でも実際は彼が書きました。彼、大学のシナリオを専攻している先輩でとても優秀な学生です。私以上に先生のファンで先生のこと、ものすごく尊敬してます。先生の作品は全部見てますし…。ですから私たちのアパートの部屋には先生のシナリオがほとんどあります。ボロボロになるくらい何度も読んでます。ごめんなさい!

驚いたな…

彼、今朝早くこっちに着いてさっきから表の車の中で先生から頂いた台本を読んでます。読み終わったら会ってやって頂けますか?

ボキッとどこかで音がした気がした。多分、頸椎か脊椎か腰椎が心の中で折れた音だと思う。



羽村俊一郎(神木隆之介):羽村俊一郎と申します。先生をだましてしまいました。お許しください!ひと言だけ…これは私が言い出したことでアザミはただそれに従っただけです。アザミには全く責任ありません。責任は全てあの僕…。

いえ違います。私が言い出した話です。私が…。

いや違います。菊村先生と彼女のおばあちゃんが…

おばあちゃんと先生が昔知り合いだったってことを利用しちゃおうって言い出したのは…。

いやあの…!僕は先生のファンでした。

私のほうがもっとファンでした。

僕は先生を尊敬しています。

私だって同じです。

なんとか本を読んで欲しかったんです。

いきなり行ったって話すのも無理だから多少コネのある女の私が…。

本当に申し訳ありませんでした!ごめんなさい!本当に申し訳ありませんでした!

ごめんなさい!

いや分かったって。分かったからもう…もういいよ。年寄りが取り込み詐欺にかかったような気分だけどね。

すみません。

ハハハ…いやこれ冗談。冗談だよ。いやあんまり本が素晴らしかったんで勝手に乗せられちゃったんだ。

すみません。

いやとにかく僕の書いたその本、君というか…君たちというか…まあ君らに謹んで差し上げる。

ありがとうございます!

ありがとうございます。

先生、あの読ませて頂きました。なんというかその…全く別の世界を見ているようで…。いやその…なんというか…ものを作ることへの この自分の浅はかさというか…。

もうお世辞はいいからさ。

いえお世辞なんてとんでもないです。

特に履歴書はもう…。

まあその本はあげるから。ああもう焼くなり捨てるなり好きにしていいよ。

ありがとうございます!

宝物にします!

まあそういつまでも堅苦しくしてないでひざ崩したらどうだね。

ああ、いえいえいえ…。

しかし参ったねえ。アザミくん、君 どうして役者にならなかったんだ?おばあちゃんよりずっと筋がいいぞ。

すみません。

いや僕が…君たちの本に打たれたのはね…。今までのテレビドラマに影響されずに誰にも媚びる事なく書かれていたからだよ。だからコンクールに出したら落とされちゃうかもしれないな。

だって今のテレビ界っていうのはすぐに使えるものを…受けるものを重視する傾向があるからね。その本の新鮮さそれから素晴らしさそれに気づくようなプロデューサーはいないかもしれない。いやだけどね 君たちはそれでいいんだよ。今のテレビ界には君たちのそういう本当の創意が必要なんだから。

はい。

およねさん、ごめん悪かった…朝ご飯食べられなかったんだ。

あっ…はいはい。

あの 先生。

うん?

こんな場で誠にずうずうしいお願いなんですが1つだけお願いしてもいいでしょうか?

なんだい?

これからのテレビを書く我々に何かひと言頂けないでしょうか?

ああそういうことか。ねえ、およねさん。

はい。

筆とすずりあったよね?

あっあれですね。ただ今。

頼むよ。僕にね1人孫娘がいるんだ。ああ、ちょうどアザミくんと同じぐらいの年の娘なんだが。この娘がね…同棲してる男を連れて突然現れたんだ。しかも妻子持ちだ。それだけでも驚いたのにその男が金をくれって言うんだよ。女房と別れる手切れ金をね。その男は金で君は色紙か。

すみません。

すみません。

いやいいんだいいんだよ。昔先輩に聞いたんだけどね…。ああ…あっあそこ。あそこに1本の立派な木があるだろう?あの素晴らしい木を根元から切って自分の庭に移そうとしても立たないのさ。根がないからね。

木というのは根があって立つんだ。でも根は見えない。見えないからみんな忘れる。忘れちまってあの枝ぶりだとか葉っぱとか実とか花とかそういうものばかり大事にしてしまう。それだから…今のドラマは駄目なんだよ。そういうものを大事にしなきゃいいドラマは出来っこないのさ。

樹は根に拠って立つ
されど根は人の目に触れず

菊村栄

マロ:とっぴんぱらりのぷう!

その夜。アザミたちを東京へ帰して1人になった私はマッサージをとった。

マッサージ師(笑福亭鶴瓶):何年ぶりやろう?先生揉むの。せやけど、この頃テレビで先生のドラマあんま見まへんけど…相変わらずえらい凝ってますな。

ああ…。

それに相変わらずえらいペンダコやがな。今でも手書き?

ああ。

パソコンやのうて?

ああ。

フッ…絶滅危惧種や言われまへんか?

フフッ…。

せやけど先生書いてぇなあ。ホンマに。

うん…。

先生書いてくださいな。

睡魔がたちまち私を襲った。襲われながらぼんやり考えていた。アザミと出会ってからのこの3カ月、孫と同じ年の少女に対してなんという滑稽な夢を見ていたことか。

…先生ありがとう。

でもその夢は悪い夢じゃなかったもしかしたらこれが80にして抱いた老いらくの恋というものだったかもしれない
菊村律子:フフフフフ…。

律子お前か?笑ってるのは

菊村律子:フフッフフフフフ…。

でもそうだよな滑稽だよな

菊村律子:フフフフフ…。

笑えよ、笑ってくれ。俺のこのザマを思いっきり笑え。お前の笑うのを久しぶりに見るよなあ…理由がなんであれそのことが嬉しいよ。お前が俺を笑ってくれてるのが。よしじゃあ話そう。全部話そう。アザミとの経緯を全部話そう。俺がこの年で悲しくも抱いた信じられないスケベ心を。その前に一杯お茶を淹れてくれ。洗い物はいいからお茶を一杯…

えっ?その時私はドキッと気づいた。律子はいないのだ。もういないのだ。しゃべる相手がもうおらず私は1人、まだ生きているのだ。突然私の内臓の奥に鉛のような寂しさが襲った。それはどういうか…圧倒的な空しさと孤独感で私の心を押し潰し膨らんだ。

人には誰しも話し相手が必要だ。嬉しい時悲しい時腹が立った時泣きたい時…賛成も同意も別にいらないから、ただそばにいて話を聞いてくれうなずいてくれる話し相手がいる…それが妻だった。律子だった。

その律子がもはやこの世にいないのだ。律子はもういない…そう思ったら涙が噴き出した。



湯の香荘主人(片岡鶴太郎):どうぞ先生お気をつけて。

よね:またお越しください。


いやあもう、色々世話になったねありがとう。じゃあ。


翌朝、私はレンタカーを運転しやすらぎの郷への家路についた。やすらぎの郷、そこには私と似たような孤独をそれぞれ持ちながら、押し隠して生きる哀しい同世代の仲間たちがいる。彼らに会いたい!…と たまらなく思った(完)。

全129話、これにて完了です。演者の皆様、スタッフの方々、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました。

帯ドラマ劇場「トットちゃん!」ネタバレあらすじと感想。最終回まで。
(C)テレビ朝日帯ドラマ劇場「トットちゃん!

わろてんかネタバレあらすじと感想。高橋一生(伊能栞)は結婚するの?
(C)NHK連続テレビ小説「わろてんか」

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※写真とあらすじはテレビ朝日「やすらぎの郷」公式サイトからの引用になります。

「やすらぎの郷」主題歌「慕情」中島みゆきさん


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この記事へのコメント

  • 上星川

    いつもこのサイトを見て録画をし、数日分まとめて見ることもあります。ハッピーちゃんの週も録画しましたが視聴後はきっと気分が沈むことになるだろうと予測できましたので結局一度も見ないで消去しました(私は男です)。
    さて姫が亡くなってからオープニングが青い木になり、今週再び紅葉に戻りました。あれはレクイエムの色だったのでしょうね。
    ただ犬山小春の時はどうだったか?青ではなかったような・・・自死だから?まだ色彩変更が決まっていなかったから?
    2017年09月11日 23:33
  • ハス子

    いつも同感したり感心したりして
    楽しく拝見しています。
    今回のハッピーちゃんのお話は正直
    体調をそこねるほどショックでした。
    テレビの作りものにお恥ずかしいですが
    昼間にちょこっと映すエピソードでは
    無かったと思いました。
    同意見をなさってる方達に頷きつつも
    あのシーンは今でも恐ろしい記憶の様です。
    女性があのようなことになった時に
    人生を自ら断つ人もいます。
    フラッシュバックされる恐怖や
    婦人科でさえ人によっては
    診察が怖い人もいます。

    見なければいいだけの話ですが
    テレビの世界自体が失望した感じです。
    もしかしたら 今度こそと思って
    見はじめたのですが残念でなりません。
    どなたかもおっしゃってましたが
    軽くて心無い台詞回しがこれでもかと
    つかわれていたことも悲しかったです。
    個人的な感想を大変に恐縮ですが
    自分と同じように胸を痛めた方が
    多く見受けられたことが
    多少なりとも救いで希望でした。
    こちらのサイトは引き続き
    楽しませて頂きます。
    長文大変失礼いたしました。
    (^^人)
    2017年08月19日 14:09
  • しば

    毎日ドラマを見ることは出来ないので、時々読ませていただいています。

    今回のハッピーちゃんのようなケース(加害者が複数)の場合は親告罪ではありません。
    私はドラマなので、犯罪に関しても、書き手の自由だとは思いますが、扱い方があまりにも軽薄で何だか不愉快でした。
    2017年08月18日 07:32
  • オバチャン

    ハッピーちゃんの事件。
    バカどもに制裁が必要なのはわかります。
    私を含め今の展開に否定的な視聴者がいるのは、そんな重いテーマをなぜこのドラマでやるのか?という事なのではないでしょうか。
    バカが何かをやらかす必要があるのなら、襲われたハッピーを逃して一馬くんがボコボコにされた、という風に未遂で終わらせることも出来たはず。
    それをあえて傷つけた(それも一人二人でなく数人に)脚本家の無神経さが腹立たしいのです。
    性犯罪が女性にとってどれだけの嫌悪感をもたらすか、男性には一生わからないのでしょうね。
    葬式や自殺同様にタブー視されているテーマとブログで書かれてますが、葬式も自殺も男女の差なくありうる可能性ではありますけれど、性犯罪に関しては男性が罪被害者となるのはあまりないでしょう。
    その不快さを分からないのに安易に材料に使われるのが許せないのです。
    そもそもこのドラマは現実にはありえない老人ホームを舞台にしたものなのですから、視聴者もこんな生々しさは求めてないはず。
    必殺シリーズでも三匹のおっさんシリーズでもないのですから。
    ちょっと軽食を摘みたかったのに注文してもいない、味付けのくどいコース料理を出された気分です。
    もうこの脚本家さん、過去の名声が傷つく前に引退した方がいいと思います。
    2017年08月17日 01:00
  • 上星川

    91話のオープニングの樹木が紅葉に染まりました。終盤突入?以前、2回連続で青色に染まりました。あれは、色彩ひとつで話の流れや雰囲気、内容を象徴できるんだという美術スタッフの技量、感覚、センス、空間芸術等への自負、誇りへの敬意だったのかと今は思います。
    2017年08月07日 21:20
  • ばたやん

    菊村の特攻に対する考え方に疑問
    TV界OBの老人ホームというシチュエーションを借りて、シニア世代の問題と心模様を色んな角度からあぶり出しているドラマで、毎日興味深く拝見していますが、89話の、九条摂子へのルポライターの取材エピソードで気になる部分がありました。菊村栄はこのドラマの主役であり、同時にこのドラマの「見識」だと思いますが、彼に、特攻隊について「特攻は自爆だ。今のイスラム過激派の自爆テロと同じだ」と言わせたのは大問題だと思います。当時のことを知らない今の若者が短絡的にそう考えるのならともかく、特攻隊を知っている世代がそう思うはずがないからです。特攻は戦闘行為であり、特攻隊のターゲットは敵の戦闘員ですが、イスラムのテロリストは非戦闘員も標的にする無差別攻撃だからです。イスラム過激派のテロリストと一緒にされた特攻隊員は浮かばれず、ご遺族もさぞ無念でしょう。これを特攻隊員の世代に近く、かつては軍国少年だった菊村に言わせることはありえない。この一点によりドラマのリアリティが急激に薄らいだのは私だけでしょうか。(74歳・男・千葉県在住)
    2017年08月04日 21:19
  • 上星川

    73話のオープニングで、今までは木の色が緑系に染まっていたのが青系に染まっていくのに気が付きました。物語の流れが終焉終活、冬の季節に移り始めたからと推測するのは早合点かな?
    2017年07月13日 03:23