西郷どん9話感想。3月4日は佐野史郎(井伊直弼)誕生日。翌日が桜田門外の変

NHK大河ドラマ「西郷どん」第9話「江戸のヒー様」の感想です。一橋慶喜(ひとつばしよしのぶ)だから“ヒー様”という解釈でOKでしょうか。そして前作「おんな城主直虎」流れの井伊直弼登場で、戦わない井伊家の伝統が垣間見れ、その他幾つもの伏線が登場。「西郷どん」の中でも秀逸な回であったと記憶されることでしょう。

まずは、江戸薩摩藩でお庭番となった西郷吉之助に、島津斉彬から下賜された短刀。これは明治政府成立後の混乱で、薩摩・城山で自害した吉之助が切腹に用いた短刀になる伏線でしょう。

それからヒー様こと一橋慶喜が、品川の磯田屋で揉め事になった時、全てを吉之助に押し付けて船で逃げていましたが、これは徳川幕府の長州攻めの際、大阪から船に乗って江戸に逃げ帰った将軍慶喜を彷彿させるエピソードであり、慶喜は昔からそういう人だったという印象操作?

それに紀尾井坂の説明。紀州、尾張、水戸の徳川御三家の上屋敷がそこにあったなら、“紀尾水坂”になっていたのに、実際には紀尾井坂。家康の時からの重臣・井伊家が徳川御三家の間に入り込み、ここに元水戸藩士による井伊直弼暗殺の伏線が発生。

いわゆる桜田門外の変。これが起こったのは安政7年3月3日(1860年3月24日)ということで、「西郷どん」第9話の放送日は3月4日。

しかも、この変で暗殺された井伊直弼を演じた佐野史郎さんの誕生日は3月4日ということで、どこまで計算されているんだ?中園ミホ&林真理子の能力の高さに脱帽。

そして明治維新後には、ここで時の内務卿に上り詰めた大久保利通が暗殺された場所でもあり(紀尾井坂の変)、瑛太よ、薩摩で悶々している場合じゃないぞと。

それにしてもヒー様場面のBGM。おそらくですが、ジャス風の音楽は大河ドラマ史上、初めてではないでしょうか。まるで整髪剤ギャッツビーのCMのごとく颯爽と登場したヒー様のカッコよさと吉之助の芋のような鈍臭さが好対照で、その演出に二重丸です。

序破急という言葉があります。1つの様式を3段に分割すること。本格から破格へ,静から動へ,緩から急へといっ3部分構成を示す芸能用語ですが、昨晩の「西郷どん」第9話は、まさにこれを完璧に体言していたのではないかと唸ったものです。

江戸藩邸到着から品川宿でのふきどんとの再会&一悶着を軽やかに見せ、その後一転して、真面目に斉彬と吉之助の因縁と忠義の世界を見せつけ、最後にこれから起こるであろう政の暗闘を予感させる水戸斉彬のデスラー感。

個人的には昨年の「おんな城主直虎」を抜いて、いまや「真田丸」と肩を並べるほどの面白さと書いておきたいと思います。

今後もキャスト的には、桂小五郎に玉山鉄二さん、近衛忠煕に国広富之さん、岩倉具視に笑福亭鶴瓶さんと納得にいく配役で期待大なのですが、でも勝海舟が遠藤憲一さんというNHKの発表に、もう少し若い人の方がよかったかもと唸るエンケンファンです。
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(C)NHK大河ドラマ「西郷どん」9話
出典:NHK大河ドラマ「西郷どん」番組公式サイト

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