おんな城主直虎32話感想。小野政次の最期までカウントダウンスタート。

NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」第32話「復活の火」感想です。井伊谷城の城代となった小野但馬守政次が、徳川の軍勢を迎える前、家臣たちに言い放った「井伊を抑えるために小野があり、小野を犬にするために井伊がなくてはならなかった。故に、憎み合わねばならなかった」の言葉に、心が震え、そして政次の晴れやかな表情に、死の影を感じ取った「おんな城主直虎」第32話「復活の火」。小野政次の最期の時へのカウントダウンが始まってしまったようです。
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今までの史実だと、井伊家を我が物にしようとする奸臣・小野政次を、捕らえて処罰した近藤康用(橋本じゅん)こそが井伊家を救った恩人だと言われていますが、この「おんな城主直虎」では、全くの逆で、小野政次こそが井伊家のために命をかけて救った人物という設定。

近藤康用も草葉の陰で、トホホとうなだれているかもしれず、その真偽は果たしてどうなんだと思ってしまうほど、小野政次の決意の美しさであります。「人は死に場所を求めて生きている」、古くからの武士道の教えですが、まさにこの言葉がぴったりの小野政次であり演じる高橋一生さんの存在感。いい役者を観られて至福の時です。

でも、もし近藤康用の子孫がこの世に存命なら、さぞや悔しい思いをしているに違いなく、調べてみました、近藤康用の系譜。
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(C)NHK「おんな城主直虎」32話 近藤康用
近藤康用は、天正16年(1588年)、閉居先の井伊谷で死去。享年72歳と言われているようです。その子、近藤秀用は、虎松(井伊直政)の手下になるも、なんらかの理由で出奔。

直政が死んだ後、二代目将軍・徳川秀忠に仕えることになり、大坂の陣にも参陣して武功を挙げ、元和5年(1619年)に、遠州引佐郡井伊谷に井伊谷藩(1万5,000石)を立藩。そして85歳で死去。

その後、その子孫は将軍徳川家の旗本として仕えた、となっています。もしかすると、近藤康用の子孫、この現代に生きているかもしれず、歴史の流れに溜息と感嘆です。

井伊の土地が欲しいがために、直虎と小野政次を欺こうとした近藤康用。その想いは、子の秀用に引き継がれ、やがて念願の井伊谷藩ができ、そして、その地で命を終えた近藤康用。井伊谷にとことんこだわった印象です。

方や、井伊の家を一度は滅ぼすという大胆な策に討って出た直虎と政次。やがて、その子孫たちが彦根藩35万石を与えられ、徳川幕府の中枢を担う存在になっていくことを鑑みれば、人間の欲の深さとはなんぞやと唸るばかり。

そして、次週「嫌われ政次の一生」で、命を落とすであろう小野政次に、448年の時を経て、その生き様に注目が集まるという事実に、まさに大河ドラマ、ここにあり、という感じでしょうか。

「嫌われ政次の一生」、これは知っての通り、中谷美紀さん主演の映画「嫌われ松子の一生」のパロディーですが、“一生”も高橋一生さんにかかっており、実に見事なオマージュぶり。

すでにSNS等では、史実を曲げてでも政次を生かしておいて欲しいという声で溢れているようです。まさに同感。小野政次が退場してしまったら、一体誰が直虎を視聴率的に支えていくのだろうか?そんな不安がよぎった8月13日の夜でした。

小野政次の最期の時、カウントダウンしながら静かに待ちたいと思います。
(C)NHK「おんな城主直虎」32話 直虎と政次

ご注意!知りたくない人は絶対に読まないでください。
おんな城主直虎ネタバレあらすじキャスト紹介。最終回まで掲載中。
(C)NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」

※このコラム内の写真は全てテレビ画面からの引用で、その全ての権利はNHKにありますので予めご了承願います。

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